2021年2月に始まった「BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービス」を半年間利用させてもらいました。
トライアルサービスの規定ではトライアル期間は6か月間となっていますが、実際には「丸々6か月」であり設置および撤去の月があることからか実質9か月間(2月~10月)ほど利用することができました。
この記事では、BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスの使用感をまとめていくと同時に、他社の10ギガサービスとは違うところを挙げていきます。
追記:2022年4月より10ギガサービスの正式提供開始がアナウンスされました。
BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスの特徴
「BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービス」の使用感をまとめていきます。
使ってみて思ったことはフレッツ光クロスや他社電力系の10ギガサービスとは細かなところで違いがある、という点です。
BBIQ(ビビック)10ギガはどれくらい速度出る?
まずは通信速度です。
BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスで実際にどれくらいの通信速度がでるのか?を測定してみます。
BBIQ(ビビック)網内での通信速度測定結果
まずはBBIQ(ビビック)の利用者であればおなじみの「BBIQ網内通信速度」の測定です。
インターネットに出る前のBBIQ(ビビック)網内における通信速度です。
BBIQ(ビビック)網内では上り/下りともに3.5Gbpsほどの通信速度となっています。
インターネットに出てからの通信速度は測定の時間帯や測定サイトなどによりかなり大きな違いがありますが、BBIQ(ビビック)網内では時間帯によらずまたトライアル期間中(約9か月間)によらず、ほぼこの「上り/下り3.5Gbps」という測定結果となっています。
つまり我が家のBBIQ(ビビック)10ギガトライアルのポテンシャルは「上り/下り3.5Gbps」ということになります。
インターネットでの通信速度測定結果
インターネット上での速度測定結果は測定サイトや測定した日時によって大きく変わってきます。
そのためインターネット上での速度測定結果はあくまでも参考値となります。
まず、動画視聴者が重視しているであろう「fast.com」での測定結果は以下のようになりました。
BBIQ(ビビック)網内での下り速度が常時3.5Gbpsなので、fast.comでの下り最大4.0Gbpsは参考値程度、と言えますね。
また、最近では人気の速度測定サイト「みんなの速度測定」では以下のようになりました。
下り最大1.6Gbps/上り最大1.3Gbpsということなので、BBIQ(ビビック)網内からの速度低下を考えるとこちらのほうが実態に近い速度なのかもしれません。
BBIQ(ビビック)10ギガの通信方式は?
フレッツ光回線ではすでにIPv6通信方式を使った「IPv6/IPoE」が主流ですが、BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスでは通信方式は「IPv4/PPPoE」でのサービス提供でした。
この点について、BBIQ(ビビック)では現在「IPv6/PPPoE」によるデュアルスタック通信方式をテスト運用中であり、将来的にはIPv6にも対応するはずですが、現時点ではBBIQ(ビビック)の正式サービスでの通信方式は「IPv4/PPPoE」でありBBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスでも同様に「IPv4/PPPoE」によるサービス提供でした。
BBIQ(ビビック)10ギガでIPv6は使える?
BBIQ(ビビック)では2021年7月より100M/1GコースにおいてIPv6接続サービスの提供を開始しました。
IPv6によるインターネット接続の提供開始について | QTNet
通信方式は「IPv4(PPPoE)+IPv6(PPPoE)デュアルスタック方式」となります。
また、このサービスを利用するためにはBBIQ光電話無線ルーターが必須機器となります。
「みんなの速度測定(みんそく)」サイトを見ると、すでにBBIQギガコースで「IPv6」をご利用の方がいるようです。
では「BBIQ(ビビック)10ギガトライアルでIPv6は使える?」というと「わからない」となります。
我が家ではひかり電話を使っているので「BBIQ光電話ルーター」はあるのですが、昔から利用しているので無線機能のない古い光電話ルーターであり、これはIPv6利用の必須機器に該当しません。
よって今回の「BBIQ(ビビック)10ギガトライアル」では私はIPv6(PPPoE)を体験することはできませんでした。
BBIQ(ビビック)10ギガはマンションでも使える?
私は「BBIQ(ビビック)ギガコース(マンションタイプ)」を利用しており、住居もマンションですが「BBIQ(ビビック)10ギガトライアル」を利用することができました。
他社の10ギガサービスでは「戸建て向けプランのみ」が一般的ですが「BBIQ(ビビック)10ギガトライアル」では戸建て向けと同様に集合住宅向けでも10ギガサービスを利用することができました。
- ※BBIQ(ビビック)10ギガトライアル
BBIQ(ビビック)10ギガへの乗換は工事が必要?
「BBIQ(ビビック)10ギガトライアル」を利用するにあたって光回線の引き直しなどの工事はなく、自宅内のONUを交換したのみでした。
我が家ではBBIQ(ビビック)をすでに15年ほど使っており、契約当初は100Mコースだったものを2012年にギガコースへコース変更し、そして今回10ギガトライアルを利用しました。
契約当初の100M利用時からずっと光回線は同じ回線を使っての今回の「10ギガトライアル」となりました。
BBIQ(ビビック)10ギガでひかり電話は使える?
私は「BBIQ(ビビック)ギガコース(マンションタイプ)」でひかり電話を利用していますが、「BBIQ(ビビック)10ギガトライアル」においてもそのままひかり電話を利用することができました。
他社の10ギガサービスでは「ひかり電話」の提供を行っていないサービスもあり、10ギガ回線で光電話を利用できるのは以下のサービスとなります。
- ソフトバンク光10ギガ
- NURO光10G
- ※BBIQ(ビビック)10ギガトライアル
ソフトバンク光10ギガおよびNURO光10Gで光電話が使えるのは、ソフトバンクテレコムが提供する「ホワイト光電話」が10ギガネットワークに対応しているから、という理由です。
一方でフレッツ光クロスがひかり電話を提供していないのは、現時点で10ギガネットワーク上にひかり電話用のSIPサーバーを構築できていないから、と言われています。
BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスのすごいところ
実際に9か月ほどBBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスを利用してみて、他社が提供している10ギガ回線サービスとの違いをまとめます。
マンションタイプでも10ギガサービス
すでに10ギガ回線の正式サービスを提供している事業者は複数あります。
最大手NTTのフレッツ光クロスをはじめ、NURO光やauひかり、そして全国の(BBIQを除く)多くの電力系通信事業者がすでに10ギガ正式サービスを提供しています。
これらのほとんどは「10ギガサービスは戸建て向けプランのみ」での提供となっており、マンションタイプでの10ギガサービスはあまり提供されていません。
そして、今回我が家ではBBIQマンションタイプでありながら10ギガトライアルサービスを利用することができました。
各社が提供する10ギガサービスのマンションタイプへの対応状況は以下のようになっています。
10ギガサービス | 提供事業者 | 戸建てタイプ | マンションタイプ |
---|---|---|---|
フレッツ光クロス | NTT東西 | 〇 | × |
auひかり | KDDI | 〇 | × |
eo光 | Optage ※関西電力系 |
〇 | × |
BBIQ光 ※トライアルサービス |
QTNet ※九州電力系 |
〇 | 〇 |
光電話も使える
10ギガサービスの最大手であるフレッツ光クロスでは「ひかり電話」の提供がありません。
この場合に固定電話を使いたい場合にはネットはフレッツ光クロスにしたうえで電話はNTT固定電話(メタル回線)にアナログ戻しする必要があります。
アナログ電話の場合にはNTT基本料金として1,600円程度が必要となり、ひかり電話の基本料金550円と比べると大幅に高くなってしまいます。
BBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスでは10ギガ回線の利用と同時にBBIQ光電話の利用も可能でした。
10ギガ回線サービスと光電話の同時利用については以下のような状況になっています。
10ギガサービス | 提供事業者 | 光電話利用状況 |
---|---|---|
フレッツ光クロス | NTT東西 | 利用不可 |
ソフトバンク光10ギガ | ソフトバンク ※フレッツ光クロスコラボ |
利用可 |
auひかり | KDDI | 利用不可 |
eo光 | Optage ※関西電力系 |
利用不可 |
BBIQ光 ※トライアルサービス |
QTNet ※九州電力系 |
利用可 |
回線そのままで10ギガサービスへ!
従来の100Mサービスや1Gサービスから10ギガサービスへ移行する場合には、移行であっても新規で回線工事が必要となる場合があります。
フレッツ光クロスでは現在フレッツ光・光コラボの1Gサービスをご利用であっても「転用」「事業者変更」などはできず、別途「新規」として10ギガ回線の引き込み工事が必要となります。
この点において、我が家のBBIQ(ビビック)10ギガトライアルサービスでは従来の回線(1ギガ回線)を使ってそのまま10ギガサービスを利用することができました。
もっと言えば、もともと私が最初に契約したのはBBIQ(ビビック)の100Mコース、その後新サービスとして「ギガコース」が提供されたので100Mコースからギガコースへ回線そのままでONUのみ変更してギガコースへ乗り換えています。
その状態から今回さらに10ギガ専用ONUへ交換することで回線設備はそのままで10ギガトライアルサービスを利用することができました。
10ギガサービス | 提供事業者 | 1Gコースからの乗換 |
---|---|---|
フレッツ光クロス | NTT東西 | 別途「新規」での回線工事が必要 |
ソフトバンク光10ギガ | ソフトバンク ※フレッツ光クロスコラボ |
別途「新規」での回線工事が必要 |
auひかり | KDDI | 1ギガコースの回線を利用可能 |
eo光 | Optage ※関西電力系 |
1ギガコースの回線を利用可能 ※宅内工事が必要な場合あり |
BBIQ光 ※トライアルサービス |
QTNet ※九州電力系 |
100M/ギガコースの回線をそのまま利用 ※ONU交換(宅内工事)必要 |
BBIQ(ビビック)で30,000円お得に契約する方法
BBIQ(ビビック)では通常の公式サイトより申し込むと特にお得になる特典等はついてきませんが、販売代理店を経由して申し込むことで高額キャッシュバックなどの特典がついてきます。
ここでは光回線の大手販売代理店「株式会社NEXT」が実施しているBBIQ加入キャンペーンで「最大30,000円キャッシュバック」などの特典を受ける方法をご紹介します。
株式会社NEXT提供:最大30,000円キャッシュバック
まず、「最大30,000円キャッシュバック」特典の内容は以下のようになっています。
契約タイプ | 契約オプション | キャッシュバック金額 |
---|---|---|
ホームタイプ | ネットのみ ※オプション不要 |
30,000円 |
マンションタイプ | ネットのみ ※オプション不要 |
20,000円 |
つまり「ホームタイプ(戸建て向け)なら30,000円」「マンションタイプ(集合住宅向け)なら20,000円」というキャッシュバックです。
加えてネットの契約のみで適用されるキャッシュバックであり、その他のオプション契約などは不要です。
キャッシュバックは開通(利用開始)から2か月後に指定の銀行口座に振り込まれるので、光回線キャンペーンとしてはかなり早くキャッシュバックを受け取れる特典になっています。
特典の条件
また、この「最大30,000円キャッシュバック」特典を受けるための特典条件は以下のようになっています。
特典ご対象者
- お申し込みから6カ月以内に開通された方。
指定オプションサービスにお申し込みいただいた方。
⇒ 指定オプション不要BBIQつづけて割(3年契約)にお申し込みいただいた方(ホームタイプ)
⇒ 指定オプション不要
かつてのキャンペーン条件として指定オプション加入条件がありましたが、「期間限定でオプション不要」となりすでに1年以上が経過しています。
現在では「指定オプション」「BBIQつづけて割への加入」の条件は撤廃されています。
キャッシュバック受け取りの手順
キャッシュバックは「開通月の2か月後に指定口座へ振り込み」というスケジュールとなります。
ただし、開通確認の都合により1か月の遅れが出る場合もあります。
申込からキャッシュバック受け取りまでの流れは以下のようになります。
- STEP1申し込み後の確認電話
光回線サービスでは申し込み後に必ず「契約者本人の意思確認」の電話がかかってきます(法律で決まっています)。
そのため、申し込み後に「株式会社NEXT」から本人確認の電話がかかってきて、申込内容の確認が行われ、最終申し込み完了となります。
この確認電話にて、キャッシュバックの振込先銀行口座を尋ねられるので、あなたの銀行口座を伝えます。
※これでキャッシュバック手続き完了
- STEP2BBIQ開通
光回線工事の繁忙期などもありますが、BBIQでは通常申し込みの翌月には開通工事が完了しBBIQ光回線を利用できるようになります。
- STEP3キャッシュバック振り込み
開通月の2か月後(翌々月)の月末にキャッシュバックが振り込まれます。振込先は申込時の本人確認電話で伝えた銀行口座となります。
なお、基本的に「開通2か月後」ですが、BBIQからの開通連絡が遅れるなどの場合には「開通3か月後」となる場合もあります。
BBIQの申し込み・開通からキャッシュバック振込までのスケジュールは以下のようになります。
申し込み | 2024年12月に申し込みと仮定 |
---|---|
BBIQ開通 | 2025年1月にBBIQ開通と仮定 |
キャッシュバックの振り込み | 2025年3月の月末にキャッシュバック振込 |
BBIQ(ビビック)公式キャンペーンも適用される
代理店キャンペーンの「最大30,000円キャッシュバック」に加え、BBIQ(ビビック)が公式で実施している「BBIQギガスタート割」のキャンペーン特典も適用されます。
BBIQギガスタート割は利用開始翌月から11か月間に渡り月額1,100円の月額料金割引をしてくれるキャンペーン特典です。
また、同じくBBIQ公式で提供される「BBIQ開通月無料」キャンペーンも併せて適用されます。
※BBIQ開通月は月額料金無料(公式キャンペーン)
※BBIQ開通月の翌月から11か月間は月額1,100円割引(公式キャンペーン)
※BBIQ開通月の翌々月末には最大30,000円キャッシュバック(代理店キャンペーン)
株式会社NEXTってどんな会社?
BBIQ加入で高額特典を提供しているのは光回線の大手販売代理店である「株式会社NEXT」という会社です。
BBIQ光だけでなく、フレッツ光やauひかりなど光回線を中心に多くの回線サービスを手掛けており、また「@スマート光」という格安のフレッツ光コラボを自社で運営している会社です。
「光回線の代理店」と聞くと、迷惑電話や強引な訪問セールスなどのイメージがありますが、株式会社NEXTは「正規販売代理店」「一次代理店」であり、かつ毎年どこかの通信事業者から「ベストパートナー認定」されているいわゆる「優良代理店」となります。
会社名 | 株式会社NEXT(ネクスト) | |
---|---|---|
代表 | 川井 剛 | |
所在地 | 〒169-0074 東京都新宿区北新宿1-12-12 MIビル4階 |
|
連絡先 | 03-5337-1245(代表) | |
設立 | 2008年12月 | |
代理店届け出番号 | C1900012(届出年月日:令和元年10月1日) | |
BBIQ 申し込みサイト |
運営責任者 | 藤井 惟之 |
サービスに関する 問い合わせ先 |
0120-044-116 ※9:00~21:00 |
光回線のセールスに関する問題
光回線のセールスでは迷惑電話や強引なセールスなどが問題となっています。
光回線の販売代理店は通信事業者(NTTやKDDIなど)と直接契約を結ぶ「一次請け(一次代理店)」の下に二次・三次がぶら下がった構造になっており、もはや販売元のNTTやKDDIソフトバンクなどからも実態が見えなくなっています。
そして、迷惑電話や強引なセールスはこれら二次・三次以降の代理店(いわゆる再委託店)が行っています。
「株式会社NEXT」はNTT・KDDI・ソフトバンクと直接販売委託契約を結んでいる一次代理店です。
毎年どこかの事業者から感謝状が贈られている
株式会社NEXTは毎年NTT・KDDI・ソフトバンクなどの大手通信事業者から感謝状を受け取っています。
感謝状をもらっているからすごい会社というのではなく、大手通信事業者による直接監視下にある一次代理店であるということです。
自社でのフレッツ光コラボ運用も行っている
そして近年、株式会社NEXTでは販売代理店の枠を飛び越えて、自社でフレッツ光コラボのサービス提供を行っています。
「@スマート光」というと名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
「工事費不要」「月額料金最安値」など独自の強化サービスによりかなり人気のあるフレッツ光コラボであり、また特筆すべきはそのサポート体制もネット上では評判が高い、という点です。
「光回線の販売代理店」というと一部の悪質な二次代理店・三次代理店などの迷惑行為によりあまり良いイメージを持っていない方もいらっしゃるかと思いますが、大手通信事業者の直接監視下にある一次代理店においては安心かつお得に契約できる特典提供など利用すべき契約窓口となります。