ネット回線のマニュアル

なかなか安くならない通信費

テレビやネットの広告でよく見る「安い！お得！」というスマホや自宅ネット回線のお得なサービスですが、実際使ってみるとあまり安くないこともあります。

「失敗したなぁ・・・」と思っても、2年契約のために諦めるしかないのが実態です。

家電量販店の店員さんに勧められるまま、ポストに入っていた広告に釣られて、安易にネット回線を選ぶ前に、きちんと選択肢を並べて検討してみましょう。

ネット回線の基礎知識

NTTフレッツ光

全国に張り巡らされたNTTフレッツ光は、もっともエリアが広く、また最近では集合住宅にはすでに回線設備が施設済みです。引っ越し先に回線設備が施設済みであれば、すでに工事が終わった状態なので工事費不要で導入することができます。
光コラボレーションの導入により、多くのプロバイダーがフレッツ光回線を販売しており、サービスや割引キャンペーンも多彩です。

参考記事ドコモ光を徹底解説

参考記事SoftBank光を徹底解説

au(KDDI)ひかり

NTTと並ぶ国内大手通信事業者であるKDDI(au)が保有している光回線も全国にくまなく張り巡らされています。集合住宅への導入も進んでおり、引っ越し先のマンションではすでに導入されている場合も多いようです。auひかりはNTTフレッツ光と違い、サービス開始当初から回線提供とプロバイダーサービス提供を同一通信事業者が行う形態をとっており、また早くからスマホとのセット割引「auスマートバリュー」を導入しており、お得感も高くなっています。

参考記事auひかりを徹底解説

地域電力系ネット回線

NTTフレッツ光回線・au(KDDI)ひかり回線に続く第三勢力が地域の電力会社が保有する光回線です。電力会社のエリア限定のサービス提供を行っていますが、混雑の少ない高品質のネット回線を提供しています。
地域電力系ネット回線の場合、歴史的にKDDIとのつながりが強いことから、多くの電力系ネット回線ではauスマホのセット割引「auスマートバリュー」の対象になっています。

無線ネット回線

一人暮らしや単身赴任の方など、引っ越し先の住宅契約事情で固定ネット回線の工事ができない場合があります。そんな時に頼りになるのが無線ネット回線です。無線を使っているので工事が不要で機器を部屋に設置するだけで利用することができます。無線ネット回線には大きくわけるとKDDI系のWiMAXとソフトバンク系のSoftBankAirがあります。

WiMAXであればauスマホがお得になる「auスマートバリューmine」の割引対象になる場合があります。

SoftBankAirであれば、ソフトバンクスマホがお得になる「おうち割光セット」の対象となります。

参考記事SoftBank Airを徹底解説

利用環境別のお得なネット回線

新築や一戸建てへの引っ越しなど新規でネット回線を選ぶ

戸建の場合は選択肢が最も豊富です。回線事業者のサービス提供エリア内であれば近くの電柱から回線引き込みの工事を行うことができます。フレッツ光回線やau(KDDI)回線であればほぼ全国のエリアで使えるし、電力会社系ネット回線もほぼ選べます。

集合住宅への引っ越しでネット回線を選ぶ

集合住宅への引っ越しの場合、まずはその建物にすでに通信回線が施設されている場合があります。この場合はネット回線の契約さえ済めば自宅内のネット用コンセントに通信機器を差し込むだけで使えるようになります。
すでに通信回線が施設されている集合住宅の場合、回線はフレッツ光回線の場合が多いようですが、一部au(KDDI)ひかり回線が施設されている集合住宅も増えてきています。また、地域電力系もマンション所有者との契約によりすでに設備を施設している集合住宅もあります。
まずは集合住宅の設備として確認してみてください。

一人暮らしのネット回線

一人暮らしの場合は固定のネット回線が必要なのかどうか判断が必要です。外出時間が多いようであればスマホの大容量プランやWiMAXなどのモバイルルーターで済ませる方がお得な場合もあります。
また、小さな古い集合住宅の場合は契約上または建物の都合上、固定ネット回線の工事ができない場合もあります。その場合は無線を使ったネット回線を検討すると良いでしょう。

また、最近ではすでにフレッツ光回線の設備が導入されている集合住宅が多くなっています。この場合、工事を行うことなく契約するだけで(工事費不要で)フレッツ光回線を導入することができます。

この場合、お使いのスマホがauスマホであればフレッツ光回線で適用される「auセット割」を利用できるプロバイダーを選ぶとお得です。通常のスマホとネット回線のセット割と違い固定電話などのオプションが不要でネット回線のコストが下がります。

一人暮らしですでにフレッツ光回線を使う場合は「auセット割」が使えるプロバイダーを選ぶと良いでしょう。
参考記事フレッツ光でもauスマホが安くなるauセット割

とにかく通信費を安くしたい

スマホの料金が安くなる「格安SIM」「格安スマホ」という言葉を聞いたことがあると思います。スマホのドコモ・au・ソフトバンク以外の選択肢として最近急速に利用者が増えています。

格安SIM・格安スマホへの乗り換えを検討している方は、自宅のネット回線をセットにして割引を行っている場合があります。

格安SIM・格安スマホに乗り換えるからドコモ・au・ソフトバンクのセット割引の対象外だとあきらめている方は、格安SIM・格安スマホとセットで安くなるネット回線も検討してみると良いでしょう。

参考記事フレッツ光でもauスマホが安くなるauセット割

ネット回線は乗り換えもできる

ネット回線は乗り換えることができます。
フレッツ光からauひかりとか、auひかりから電力系ネット回線などへのりかえる場合は既存を解約して新規で契約となります。
ですが、フレッツ光回線でプロバイダーだけを乗り換えるとか、auひかり回線でプロバイダーだけを乗り換える場合は「転用」という仕組みでお得に乗換ができます。
「転用」はスマホ・携帯電話のMNPと同じ仕組みです。「電話番号はそのままで携帯事業者を乗り換える」という場合に「MNP番号」を取得してその番号を添えて新しい事業者と契約します。
ネット回線の「転用」もNTTから「転用番号」を取得して、その転用番号を添えて新しいプロバイダーへ乗り換えます。「転用」を行うとネット回線事態は解約にならないため、違約金等が発生しないうえ新たに工事費なども不要になってきます。

販売代理店のキャンペーン利用でさらにお得

ネット回線が決まってサービスを申し込む場合、販売代理店を経由して申し込むとさらにお得になる場合があります。
サービス提供者(プロバイダー)自身がお得なキャンペーンを提供している場合がありますが、販売代理店は多くの場合プロバイダーのキャンペーンに自社のキャンペーンを上乗せしてお得度が増してくれます。たとえば、キャッシュバックの提供(増額)や、以前使っていたネット回線・スマホの解約違約金相当をキャッシュバックで負担してくれるなどが代理店の上乗せサービスになります。