光コラボの「転用」と「事業者変更」徹底解説、スマホの乗り換えも自由自在

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ドコモ新プラン「ギガホ」「ギガライト」 光コラボ
本記事は特記がない限りPRによる消費税込み価格で表記しています

10月1日よりドコモ・au・ソフトバンクの新しい料金プランが開始されました。

前月9月には新しいiPhoneも発表されたことから、スマホの乗り換えをご検討の方も多いと思います。

この場合に問題となるのが「自宅ネットはどうする?」「スマホのセット割はどうなる?」という点でしょう。

2019年7月1日からフレッツ光では「事業者変更」という新しい制度が開始されました。簡単に「再転用」という場合もあります。

「事業者変更」の制度を使えば、ソフトバンクからドコモへの乗り換えなどにも、自宅の光回線はそのままソフトバンク光からドコモ光へ乗り換えることができます。

この記事では「転用」と「事業者変更」というちょっと面倒だけど便利な仕組みを詳しく解説していきます。

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auスマートバリュー適用可能

まずは「フレッツ光コラボレーション」

インターネット接続サービスに必要なもの

インターネットへ接続するためには「回線サービス」と「接続サービス」が必要です。

「回線サービス」とはあなたの自宅とインターネットまでの接続地点までを結ぶ光ケーブルを提供してくれるサービスです。代表的なものに「フレッツ光」があります。

「接続サービス」とは、あなたの自宅とインターネットの接続地点において、実際に接続作業(認証・経路管理・課金管理など)を提供してくれるサービスです。一般的にはプロバイダーと言われる事業者が提供しています。

これらには「回線サービスと接続サービス」をまとめて提供しているサービスもあるし「回線サービスと接続サービスを別々に契約」するサービスもあります。

スマホとネットのセット割

auはauスマートバリューというスマホとネットのセット割引を早くから独占提供していました。ドコモやソフトバンクも同じことをやりたくてもできなかったため、セット割引はほとんどauの独占サービスでした。

auはKDDI(au)が自前の回線を保有していることから、「回線と接続をセット」で提供できるので利益が大きく、このようなセット割引が提供できます。

フレッツ光回線の問題だったこと

ドコモ光やソフトバンク光はフレッツ光回線を使ったサービスなので、接続サービスによる利益があっても回線サービスの利益はNTT東西になります。

このため、auのようにネットサービスで大きな利益がないため、セット割引の提供ができませんでした。

フレッツ光コラボレーションモデルの登場

NTT東西は「フレッツ光コラボレーションモデル」という事業制度を開始しました。

これは、NTT東西がプロバイダー各社へフレッツ光回線を安く大量に卸売りできる制度です。

プロバイダーから見ると、自前で光回線を持っていなくても、安い料金でNTT東西からフレッツ光回線を仕入れることで、仕入れたフレッツ光回線と自前の接続サービスをセットにした付加価値の高いインターネット接続サービスを提供できるようになりました。

フレッツ光コラボの特徴

フレッツ光コラボはプロバイダーがNTT東西から大量に安くフレッツ光回線を仕入れ、自前の接続サービスを付加して「回線と接続」をまとめて利用者へ提供します。

利用者は今までのように「回線はNTT東西と契約」「接続はプロバイダーと契約」と分けることなく、インターネット接続サービスをひとつの契約にまとめることができます。

そして、プロバイダーは「回線の利益と接続の利益」が出ることから、今までよりも魅力的な付加価値を載せることができるようになりました。

たとえば「ドコモ光セット割」や「おうち割光セット」などのスマホとネットのセット割引です。

「転用」と「事業者変更」

すでに「フレッツ光」をご利用の方の問題点

「ドコモ光」や「ソフトバンク光」などのフレッツ光コラボが登場し「ドコモ光セット割」や「おうち割光セット」などの魅力的なサービスが始まりました。

このサービス開始前からフレッツ光回線をNTT東西と契約している人が「ドコモ光」や「ソフトバンク光」などの光コラボを使いたい場合、ご利用中のフレッツ光の契約をNTT東西と解除・解約したうえでフレッツ光コラボへ申し込むということが必要でした。

この場合、回線の再工事や光電話のNTT東西への戻しが必要であるため、時間的にも費用的にも大きな負担となります。

この問題を解決するための仕組みが「転用」です。

すでにご利用のNTT東西と契約したフレッツ光回線の契約をNTT東西からプロバイダーへ移譲できる仕組みが「転用」です。

フレッツ光回線はそのままで契約をNTT東西からプロバイダーへ変更することで、回線が使えなくなることなくドコモ光やソフトバンク光にすることができるし、光電話も電話番号そのままで移行できる仕組みが「転用」です。

「転用」はフレッツ光回線の契約をNTT東西からプロバイダーへ移譲する仕組みです。

すでに「フレッツ光コラボ」をご利用の方の問題点

NTT東西と回線契約をしてフレッツ光回線をご利用の方の問題の他にも、すでにフレッツ光コラボをご利用の方にも問題がありました。

フレッツ光コラボはプロバイダーが「回線と接続をセットにした契約」です。なので、プロバーダーを解約することは回線を解約することになります。

前述しましたが、回線を解約するとインターネットが使えなくなるうえ、次に回線を契約する時に再度工事が必要だし、なにより光電話をご利用の場合は光回線の解約と同時に光電話をNTT固定電話へもどさないと電話番号が消失してしまいます。

つまり、フレッツ光コラボとフレッツ光コラボの間での乗り換えが非常に不便だったのです。

この問題を解決するためお仕組み・制度が「事業者変更」です。「事業者変更」によって、フレッツ光コラボをご利用の方が、回線を解約せず接続サービス(プロバイダー)だけを他へ乗り換えることができるようになりました。

「事業者変更」はフレッツ光回線の契約を現在のプロバイダーから次のプロバイダーへ移譲する仕組みです。

「転用」でどうなる?何をどこへ「転用」する?

「転用」とは、現在NTT東西とフレッツ光回線をご契約の方が、光回線契約をNTT東西からプロバイダーへ契約移譲する仕組みです。

「回線」と「接続」を別々に契約していた方が、フレッツ光コラボサービスとして「回線と接続」の同時契約へ変更できるようになりました。

「事業者変更」でどうなる?何をどこへ「変更」する?

「事業者変更」とは、現在あるプロバイダーでフレッツ光回線をご契約の方が、光回線契約を今のプロバイダーから次のプロバイダーへ契約移譲する仕組みです。

これにより、回線を解約せずにプロバイダー契約だけ解約し次のプロバイダーへ契約変更できるようになります。

つまり、ドコモ光からソフトバンク光へ乗り換えるることができる仕組みです。

「転用」「事業者変更」でなにが変わる?

「転用」の仕組みができたことで、今までフレッツ光回線をNTT東西と契約していた方が、回線を解約することなく気軽にフレッツ光コラボへ乗り換えることができるようになります。

「事業者変更」の仕組みができたことで、さらにフレッツ光コラボから別のフレッツ光コラボへ、回線を解約することなく気軽にのりかえることができるようになりました。

回線を解約せずに乗り換えることができることで、無駄な工事費もなくなり、なにより、光電話も電話番号そのままで移行することができるようになりました。

「転用」の手続き

「転用」とはNTT東西とのフレッツ光回線利用契約をプロバイダーへ移譲する仕組みです。

利用者(あなた)が「転用したい」と思ったなら、NTT東西がそれを承諾しなければなりません。

よって「転用」によりフレッツ光コラボへ申し込む場合には、NTT東西が発行した「転用承諾番号」という11桁英数字の番号が必要になります。

「転用承諾番号」はNTT東西のホームページから取得、または電話による取得が可能です。

「事業者変更」の手続き

「事業者変更」とは、プロバイダーがNTT東西から仕入れたフレッツ光回線の利用契約を他の事業者(プロバイダー)へ移譲する仕組みです。

利用者(あなた)が「事業者変更したい」と思ったなら、現在の事業者(プロバイダー)が発行した「事業者変更承諾番号」という11桁英数字の番号が必要になります。

「事業者変更承諾番号」は現在ご利用の事業者(プロバイダー)から取得します。番号のもらい方は事業者(プロバイダー)によって異なりますが、現在ご利用の事業者(プロバイダー)へ問い合わせします。

ドコモへ乗り換える

ドコモ光はたくさんある

ドコモ光セット割が受けられる「ドコモ光」は、実はたくさんのプロバイダーがサービス提供しています。

ドコモ光には「タイプA」「タイプB」「タイプC」の料金タイプがあり、それぞれ料金が異なり、「タイプA」対応プロバイダーが最も速くて安いプロバイダーとなります。

ドコモ光のおすすめプロバイダー

ドコモ光のおすすめプロバイダーは「GMOとくとくBB」です。

GMOとくとくBBはドコモ光で最も速くて安い「タイプA」対応プロバイダーです。加えて、フレッツ光を高速化する技術「v6プラス通信標準対応」であり、v6プラス通信で必要となる対応ルーターも無料でレンタルしてくれます。

また、キャンペーンにも積極的で、現在「最大20,000円キャッシュバック」のキャンペーンを実施中です。

auへ乗り換える

auスマートバリューの注意点

auスマホのセット割引「auスマートバリュー」はドコモ・ソフトバンクに先駆けて早くから提供されていたセット割引サービスです。

auひかりはフレッツ光コラボではない

auスマートバリューの適用されるネット回線の代表は「auひかり」です。

「auひかり」はフレッツ光回線を使ったサービスではないので、「転用」「事業者変更」の対象ではありません。

このため、「auひかり」にしようとすると、現在ご利用の回線を解約する必要があります。

電力系・CATV系もフレッツ光コラボではない

また、「auスマートバリュー」は「auひかり」以外にも地域電力会社(関西電力や九州電力など)の光回線サービスやケーブルテレビ事業者(J-COMなど)の光回線サービスでも適用されます。

この場合でも、回線サービスと接続サービスがセットになっているため、現在ご利用の回線からの乗り換え(転用・事業者変更)はできません。

au割引対応のフレッツ光コラボ

フレッツ光コラボの中でも、「auスマートバリュー」や「auセット割」の適用が可能なものがあります。

So-net光プラスやBIGLOBE光などです。

これらの光コラボであれば、現在ご利用がフレッツ光であれば「転用・事業者変更」で乗り換えられるし、将来的に他社スマホへ乗り換える場合でも「ソフトバンク光」や「ドコモ光」へ「転用」「事業者変更」で乗り換えることができます。

将来の乗り換えを考えるならBIGLOBE光

auスマホのセット割「auスマートバリュー」の適用を受けたい場合でも、フレッツ光コラボを選ぶことをおすすめします。

auスマートバリュー対応のフレッツ光コラボでおすすめは「BIGLOBE光」です。

BIGLOBE光はauスマートバリューのほかに「auセット割」というauスマホ向けの割引サービスをうけることもできます。

「auスマートバリュー」は最大10回線まで割引、ただし光電話契約が必須です。

「auセット割」は1回線のみ割引、ただし光電話等の必須オプションがありません。

「家族向けのauスマートバリュー」「個人・若い人向けのauセット割」と言えます。

BIGLOBE光は「auスマートバリュー」も「auセット割」もどちらも選べるフレッツ光コラボです。

将来のスマホの乗り換え時にも「転用」「事業者変更」でソフトバンク光やドコモ光へ乗り換えることができます。

ソフトバンクへ乗り換える

「おうち割」適用のプロバイダー

ソフトバンクのセット割引「おうち割光セット」の適用される光回線として有名なのはソフトバンク光ですが、他にもいろいりあります。

たとえば、So-netが提供している高速回線「NURO光」や電波を使ったネット回線「ソフトバンクエアー」などです。

「おうち割」適用のおすすめプロバイダー

速さを求めるならNURO光

NURO光は現在フレッツ光で主流の「1Gbps回線」を大きく超える「2Gbps回線」「10Gbps回線」を提供、しかも料金も安いです。

ソフトバンクおうち割が適用できるネット回線で「速さと安さ」をもとめるなら間違いなくNURO光です。

ですが、「NURO光」には問題というか注意点があります。

地域限定

NURO光は全国で使えるサービスではありません。

現在、関東・関西・東海・九州を対象にサービスを提供しており、提供地域外の方はご利用できません。

フレッツ光コラボではない

回線の仕組みから言えば、NURO光はNTT東西から回線を借り受けてサービスを提供しています。

このため、「NURO光もフレッツ光なの?」と思いますが、「転用」や「事業者変更」の対象となる「フレッツ光コラボレーションモデル」ではありません。

よって「転用」や「事業者変更」はできません。

もし、将来的に須磨hおをソフトバンクからドコモへ乗り換えた場合に「ドコモ光セット割を受けたい!」と思っても、NURO光の解約とドコモ光の新規契約、という手順になります。

将来の乗り換えを考えるならソフトバンク光

このことから、将来的にスマホをソフトバンクから他のキャリアへ乗り換えることを考えるなら、やはりソフトバンク光にしておくほうが良いでしょう。

ソフトバンク光はフレッツ光コラボなので、将来的に「ドコモへ乗り換えたらドコモ光へ」「auへ乗り換えたらauスマートバリュー対応の光コラボへ」と「事業者変更」で気軽にプロバイダーを変更することができます。

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