ドコモのスマホとセットでお得なドコモ「光セット割」は、ドコモ自身がプロバイダーとなる「ドコモnet」以外にも非常に多くのプロバイダーが選べるのが特徴です。今お使いのフレッツ光から乗り換える場合でも、プロバイダーのメールアドレスや接続設定などがそのままで「光セット割」の適用を受けることができる場合が多いです。
その一方で、非常に複雑な他キャンペーンとの併用条件やプロバイダーによってネット回線の利用料金がかわってくるなど、わかりにくいサービスになっています。
ここでは、「光セット割」の適用条件や注意点などを細かく詳しく説明しています。自宅ネット回線とドコモのスマホを揃えて通信費を安くしたい、とお考えの方に参考になればうれしいです。
はじめにドコモ光の基礎知識
ドコモ光とは
ドコモの割引サービスである「ドコモ光セット割」では、多くのネット回線を取り込むこと(割引対象とすること)を目的として、結果として少々分かりずらいサービスになっています。
「ドコモ光セット割」の適用となるネット回線には複数のプロバイダーを選ぶことができます。ネット回線自体はフレッツ光回線を使いますが、プロバイダーは複数から選ぶことができるということです。プロバイダーの中にはドコモ自身がプロバーダーとなる「ドコモnet」がありますが、結果としてはフレッツ光回線の接続サービスを提供している全てのプロバイダーで「ドコモ光セット割」を適用することができます。
まず、用語として「ドコモ光」というのはドコモ光セット割が適用できるすべてのプロバイダーの総称名となることに注意してください。
ドコモ光の「タイプA/B/C」「単独タイプ」
では、選べるプロバイダーからどのプロバイダーを選んでも料金が同じかというと、そうではありません。
ドコモ光の選べるプロバイダーには「タイプA」と呼ばれるグループと「タイプB」と呼ばれるグループと「タイプC」と呼ばれるグループ、さらには「単独タイプ」と呼ばれるものがあります。
どのタイプを選ぶか
注意すべきは「タイプA/C」と「タイプB」と「単独タイプ」ではネット回線の月額利用料金が違うということです。「タイプB」は「タイプA/C」よりも少しだけ料金が高くなっています。
料金的には「タイプA/C」がもっとも有利です。新規でドコモ光へ加入する場合は「タイプA/C」のプロバイダーから選ぶべきです。「タイプB」および「単独タイプ」は現在お使いのフレッツ光プロバイダーを変更せずに「ドコモ光セット割」を適用したい場合にのみ選ぶべきでしょう。
通常、プロバイダーを指定せずにドコモ光へ直接申込を行うと、プロバイダーは「ドコモnet」となります。ドコモnetはドコモ自身が運営しているプロバイダーです。
「タイプC」とはドコモ光が新たにケーブルテレビ系ネットワークと提携しているグループで、地域系ケーブルテレビのネット回線サービスを利用したドコモ光となります。料金的には「タイプA」と同額に設定されています。
なお、「タイプA/C」と「タイプB」と「単独タイプ」で違いがあるのはネット回線側の月額利用料金であり、スマホに適用される割引額には違いがありません。
ドコモ光で注意しておくこと
- ドコモ光セット割の適用回線は複数・多数のプロバイダーから選べる
- 【用語】「ドコモ光」とはそれらの総称名
- プロバイダーには「タイプA/C」「タイプB」「単独タイプ」のグループがあり、料金が違う
- 「タイプA/C」がもっとも安いプロバイダーグループ
ドコモ光セット割の適用条件
基本的な適用条件
ドコモ光セット割の適用条件は「対象料金プランでスマホ・携帯の契約」と「対象ネット回線を契約」の両方契約のスマホ・携帯回線が割引対象となります。
「対象料金プラン」および「対象ネット回線」は次章以降で記載しているので確認してください。
複数回線や家族回線について
ドコモ光セット割
ドコモ光のセット割引は光セット割としてまとめられた家族回線単位に適用されます。auやソフトバンクのように回線毎の割引適用ではなく、光セット割としてまとめられた家族回線の代表回線に対してセット割が適用されます。
ずっとドコモ割
また、ドコモ光の割引ではありませんが長期契約者優遇として「ずっとドコモ割」という契約期間に応じて割引されるサービスがあります。光セット割に対してもこの割引は適用されますが、この場合においても光セット割でまとめられた代表回線に対して「ずっとドコモ割」が適用されます。
一人(1回線)の場合
契約者がお一人の場合でもデータプランによっては割引対象となります。ただしやはり「データパック」単位の割引となります。
ドコモ光セット割の割引額
ドコモ光セット割の割引の仕組み
au(auスマートバリュー)やソフトバンク(おうち割光セット)の割引は基本的に回線単位となりますが、ドコモの場合は「シェアパック単位」となります。
これは、料金体系の違いであり、ドコモはauやソフトバンクと違い、家族で大容量パケットパックを分け合うことを前提とした料金体系を展開しているからです。
また、ドコモはauやソフトバンクと違い、「ずっとドコモ割」という長期継続契約者優遇の割引サービスを導入しています。
auやソフトバンクも長期継続契約者の優遇は多少ありますが、ポイント付与となり割引ではありません。この長期契約者優遇はドコモの特徴になっています。
「ずっとドコモ割」はドコモ光セット割でなくても適用される割引サービスですが、ドコモ光セット割のセット割については通常のセット割とずっとドコモ割による割引を合わせてみるべきでしょう。
ドコモ光セット割の割引額
まず、ドコモ光セット割が適用された場合の割引額を見てみましょう。
データプラン | セット割 | ずっとドコモ割 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
4年 | 8年 | 10年 | 15年 | |||
家族でシェア | ウルトラシェアパック100 | 3,200円 3,000円(*1) |
1,000円 | 1,200円 | 1,800円 | 2,500円 |
ウルトラシェアパック50(50GB) | 2,500円 2,400円(*1) |
800円 | 1,000円 | 1,200円 | 1,800円 | |
ウルトラシェアパック15(15GB) | 1,800円 | 600円 | 800円 | 1,000円 | 1,200円 | |
ウルトラシェアパック10(10GB) | 1,200円 | 400円 | 600円 | 800円 | 1,000円 | |
ウルトラシェアパック5(5GB) | 800円 | 100円 | 200円 | 600円 | 800円 | |
ひとりなら | ウルトラデータLLパック(30GB) | 1,100円 | 200円 | 400円 | 600円 | 800円 |
ウルトラデータLパック(20GB) | 900円 | 100円 | 200円 | 600円 | 800円 | |
データMパック(5GB) | 800円 | 100円 | 200円 | 600円 | 800円 | |
データSパック(2GB) | 500円(*2) | – | – | – | 600円 | |
らくらくパック(200MB) | 500円(*2) | – | – | – | 600円 |
- 上段:戸建タイプの割引額、下段:マンションタイプの割引額
- 1年間のみの割引
au・ソフトバンクとの比較
ドコモは長期優遇、au・ソフトバンクは新規・転入優遇
au(auスマートバリュー)・ソフトバンク(おうち割光セット)の割引額は最初の2年が過ぎると3年目からは割引額が下がる場合があります。2年を超えての継続契約の場合は割引額が下がることが多いと言えることから新規・転入(MNP)優遇と言えるでしょう。
一方、ドコモは「ずっとドコモ割」が長期契約者ほど高額割引となることから、長期契約者優遇となります。ずっと使い続けることで割引額が下がることはなくむしろ割引額が上がっていきます。
ドコモは家族(シェアパック)単位、au・ソフトバンクは回線単位
au(auスマートバリュー)・ソフトバンク(おうち割光セット)の割引額は家族で複数の回線契約があった場合でも回線単位で割引が適用されます。
一方、ドコモは家族で大容量のパケットパックをシェアすることを前提とした契約体系を取っており、割引はシェアグループの代表回線の1回線に対してのみ適用されます。
ドコモ光セット割の対象プロバイダー
光セット割の対象プロバイダー
タイプ | 月額料金 | 選べるプロバイダー |
---|---|---|
タイプA | 戸建5,700円~ 集合住宅4,500円~ |
ドコモnet |
plala | ||
So-net | ||
GMOとくとくBB | ||
DTI | ||
Tigers-net.com | ||
BIGLOBE | ||
excite | ||
andline | ||
ic-net | ||
UPa! | ||
@nifty | ||
エディオンネット | ||
SYNAPSE | ||
TiKiTiKi | ||
楽天ブロードバンド | ||
hi-ho | ||
光コアラ | ||
ネスク | ||
SIS | ||
タイプB | 戸建5,900円~ 集合住宅4,700円~ |
AsahiNet |
@TCOM | ||
TNC | ||
OCN | ||
WAKWAK | ||
@ちゃんぷるネット | ||
単独タイプ | 戸建5,500円 + 別途プロバイダー料金 集合住宅4,300円~ + 別途プロバイダー料金 |
上記以外のすべてのフレッツ光対応プロバイダー |
タイプA
まず、新規でプロバイダーを選ぶ場合はタイプAのプロバイダーから選ぶべきです。もっとも安い料金で利用することができます。
ドコモ光加入時に特に指定プロバイダーがなければドコモが運営する「ドコモnet」になります。ドコモnet以外に利用したいプロバイダーがあればそのプロバイダーを指定して申し込みを行いましょう。
タイプB
タイプBは、現在使っているタイプBのプロバイダーをそのまま利用したい場合にのみ選ぶべきでしょう。たとえば、プロバイダーのメールアドレスやブログサービスなどを利用中で、プロバイダーを変更したくない場合などです。
タイプC
タイプCは、ドコモが地域系ケーブルテレビと提携して展開しているドコモ光です。
料金的には「タイプA」と同額に設定されていますが、回線品質(速度など)は「タイプA」の事業者が提供する光回線の方が高品質の傾向があります。
タイプCは、すでに自宅が該当するケーブルテレビサービスを利用している場合などにおいて利用を検討するべきでしょう。
単独タイプ
単独タイプはもっともネット回線の料金が高くなります。ドコモへ支払うフレッツ光回線相当の費用に加え、プロバイダーへの接続サービス料金も発生します。
「単独タイプ」は「タイプB」同様、現在使っている「タイプAでもタイプBでもないプロバイダー」をそのまま利用して光セット割の適用を受けたい場合にのみ利用すべきです。
おすすめのプロバイダー
このように、ドコモ光のプロバイダーを選ぶ場合には料金プランが最も安い「タイプA」のプロバイダーから選ぶと良いでしょう。
また、ドコモ光は基本的にフレッツ光回線を利用したサービスですが、フレッツ光の速度低下の問題に対応できる「IPv4 over IPv6」技術に対応したプロバイダーを選ぶと、ネットの速度が速くなることが期待できます。
なお、記事の後半で「タイプA」「IPv4 over IPv6対応」の、「安くて速い!」ドコモ光プロバイダーをご紹介しています。
ドコモ光の料金
初期費用
まず、ドコモ光の導入時に係る費用ですが、「新設」の場合と「転用」の場合では違いがあります。
新設とは
新設とは、現在の自宅にフレッツ光の回線契約がない場合のことです。
転用とは
転用とは、現在自宅でフレッツ光のネット回線を使っており、そのプロバイダーサービスをドコモ光プロバイダーへ乗り換えることでドコモ光に切り替える場合のことです。
初期費用
費用内訳 | 新設 | 転用 | |
---|---|---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 工事立会いあり ・戸建やフレッツ対応マンションでない場合 |
24,000円 | 工事費不要 |
工事立会いなし ・フレッツ対応マンションなどすでに回線導入済の場合 |
2,000円 |
月額費用
月額費用は戸建タイプの場合とマンションやアパートなど集合住宅の場合で異なります。また、先述の通り、選ぶプロバイダーのタイプ(「タイプA/C」「タイプB」「単独タイプ」)により料金が変わることにも注意してください。
費用内訳 | 集合住宅 | 戸建 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
月額利用料金 | タイプA/C | 2年自動更新プラン | 4,000円 | 5,200円 | |
自動更新なしプラン | 5,000円 | 6,700円 | |||
タイプB | 2年自動更新プラン | 4,200円 | 5,400円 | ||
自動更新なしプラン | 5,200円 | 6,900円 | |||
単独タイプ | 2年自動更新プラン | 3,800円 | 5,000円 | 別途プロバイダー料金必要 | |
自動更新なしプラン | 4,800円 | 6,500円 |
「ドコモ光セット割」対象のおすすめネット回線
GMOとくとくBB × ドコモ光
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ドコモ光 for plala
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