ソフトバンク光やYahoo!BBを契約すると、必ずついて回る「光BBユニット」があります。
本来、オプション契約のはずですがなんだかんだでほとんどの人がレンタル料金を払うことになります。
この「光BBユニット」の機能と関連サービスについてまとめています。
光BBユニットの機能
ブロードバンドルーター機能
光BBユニットの基本的な機能は、インターネット接続のための「ブロードバンドルーター」です。
自宅からフレッツ光網へ接続し、かつフレッツ光網からソフトバンクのプロバイダー(SoftBank光など)網への認証機能があります。
このフレッツ光網における「接続」と「認証」の機能は、IPv4/PPPoE認証として標準化されているため、「光BBユニット」の独自機能ではありません。一般的な「ブロードバンドルーター」と言われる機能があれば、代用することが可能です。
たとえば、バッファロー製品やNEC製品などが比較的安くて高機能なブロードバンドルーターを販売しています。
無線LAN親機機能
「光BBユニット」には「Wi-Fiオプション」が付けられます。
このオプションは「光BBユニット」を家庭内の無線LAN親機へ変身させるためのオプションです。
ただし、この「無線LAN親機」の機能についても、特に「光BBユニット」独特の機能ではありません。通常、現在販売されている一般的なブロードバンドルーターには無線LAN親機の機能を持つものが多く、特に「光BBユニット」を利用しなくても、インターネット接続かつ家庭内の無線LAN化が可能です。
電話機能
そして、光BBユニットはインターネットを使った「光電話」の「光電話ターミナル」の機能も持っています。
一般的にフレッツ光回線で光電話を使う場合には、NTT東西からルーターとは別に「光電話アダプター」という機器がレンタルされます。
また、フレッツ光回線以外の、たとえば地域電力系のネット回線で光電話を利用する場合も、その電力系プロバイダーから「光電話アダプター」が(無償または有償で)提供されます。
「光BBユニット」はソフトバンクグループが提供している光電話「ホワイト光電話」を利用する場合には必須の「光電話アダプター」となります。
光BBユニット機能のまとめ
つまり、機能の面から言えば、光BBユニットが必ず必要となるのは、インターネット接続と同時にソフトバンクの「ホワイト光電話」を利用する場合に必須機器、となります。
ただし、面倒なのはソフトバンクがサービスの面から「必須オプション」としていることです。
たとえば、SfotBank光とソフトバンクスマホをセットで割引が受けられる「おうち割光セット」の適用を受ける場合には「光BBユニット」は必須オプションとなっていることです。
SoftBank光とBBユニットを賢く使う
オプションの必要性
SoftBank光(またはSoftBank Air)とソフトバンクスマホ・携帯がセットで毎月最大2,000円(スマホ1台あたり)の割引が受けられるサービスが「おうち割光セット」です。
この割引サービスの適用を受けるためには以下の必須オプションが必要となります。
- 光BBユニット
- ホワイト光電話/光電話(N)/BBフォン
- 無線LANオプション
ソフトバンクの電話サービス
ホワイト光電話
ソフトバンクが提供している光電話サービスです。
NTTが提供している地域番号(東京03など)と同じ地域番号が提供され、もちろんNTT提供の番号を持ち込む(ナンバーポータビリティ)も可能です。
ホワイト光電話を利用する場合、「光電話アダプター」の機能は「光BBユニット」が担当します。つまり、ホワイト光電話の利用に光BBユニットは必須機器となります。
光電話(N)
NTT東西が提供している光電話サービスです。
地域番号(東京03など)が提供され、NTT東西で提供されている電話番号を持ち込む(ナンバーポータビリティ)ことも可能です。
光電話(N)を利用する場合、NTT東西から別途「光電話アダプター」が提供されます。
BBフォン
ソフトバンクが提供しているIP電話です。
050番号が付与されるIP電話で、おそらくIP電話としては最大の利用者がいるソフトバンクのサービスです。BBフォン同志は通話料金無料で通話することができます。
BBフォンは「光電話」ではありませんが、BBフォンを利用する場合には「光BBユニット」がIP電話アダプターとなります。
オプション料金
ソフトバンクでは、「おうち割光セット」の適用を希望する方を対象に、上記のサービス上の必須オプションをパックにして月額500円で提供しています。
必須オプション | 月額料金 基本 |
月額料金 (パック) |
|
---|---|---|---|
光BBユニット | 467円 | 500円 | |
Wi-Fiマルチパック | 990円 | ||
電話サービス いずれか一つ |
ホワイト光電話 | 467円 基本プラン |
|
光電話(N) BBフォン |
500円 基本プラン(N) | ||
BBフォン | 無料 |
IPv6/IPoE認証で高速通信
「光BBユニット」にはIPv6/IPoE認証の機能があります。そして、SoftBank光はIPv6/IPoE認証に対応したプロバイダーです。
つまり、この組み合わせをうまく使うことで、現在フレッツ光回線で速度が出ない(遅い)と悩んでいる方の問題を解決できるかもしれません。
フレッツ光でIPv6を使う
フレッツ光はIPv6に対応しています。フレッツ光でIPv6を利用するためには以下の条件(環境)が必要です。
接続・認証機器 | IPv6/IPoEに対応した接続機器が必要 | 光BBユニット |
手続き | フレッツ光IPv6オプションへ加入 | 無料 |
プロバイダーのIPv6オプションへ加入 | SoftBank光はIPv6/IPoE対応プロバイダー IPv6オプション無料 |
SoftBank光でIPv6を使う
SoftBank光では、「IPv4によるPPPoE認証」が基本設定です。
これを、「IPv6によるIPoE認証」に切り替えるためにはソフトバンクへの申し込み(無料)が必要です。現在SoftBank光をお使いの方が申し込むことができ、ウェブからの手続きを行います。