我が家の回線環境は地域電力系光回線(10GbE)と楽天ひかり(VDSL/100MbE)を併用しています。
どちらの回線もまったく不満はないのですが、楽天ひかりがすでに最初の3年契約が終わり契約更新月を迎えたことでVDSL回線の乗り換え(事業者変更)をしました。
※不満はないんだけど、3年たったらそれ以降の解約違約金は無しにしてほしいですね
乗り換え先は「enひかりLite」です。
フレッツ光回線で月額最安3,270円(マンションタイプ/税込み)という驚くべき安さです。
※安さには秘密がありますが・・・
本記事では楽天ひかりからenひかりLiteへ乗り換え(事業者変更)し、enひかりLiteが開通するまでの手続き・経過を記録として残します。
我が家の光回線環境
まず最初に我が家の事情を説明しておきます。
我が家は集合住宅(マンション)であり、地域電力系光回線(10GbE)とフレッツ光回線(マンションタイプ/VDSL接続)の環境があり、フレッツ光回線として現在は楽天ひかりを使っていました。
楽天ひかりはすでに3年使っており、料金面も含めまったく不満はないのですが、今回「契約更新月」となったことで他社へ事業者変更で乗り換えることとしました。
楽天ひかりから他社へ乗り換える理由
楽天ひかりは3年使いましたがまったく不満はありません。
我が家はマンションタイプのVDSL接続(最大100Mbps)なので圧倒的な高速性!なども求めておらず、その点においては3年間ほぼ全日通じて上り/下りともにVDSL限界の95Mbps程度の速度が出ていました。
楽天ひかりはクロスパス(IPv4 over IPv6)とPPPoE(IPv4)の接続サービスが提供されますが、PPPoE接続においても夜間に遅くなることもなく同様に上り/下りともに90Mbps以上は速度が出ていました。
料金面もマンションタイプで月額4,180円なので安いほうかな?と思っています。
事業者変更の決め手は「次の3年縛り」
まったく不満はないのですが、今回契約更新月となり今乗り換えないとまた3年契約の縛りが適用されてしまうことから他社への乗り換え(事業者変更)を決意しました。
もし、楽天ひかりの契約解除料が「最初の契約更新月を過ぎたら無料」であれば、このまま楽天ひかりを使い続けていたと思います。
工事費等の初期費用を回収するための「3年契約縛り」は理解できますが、3年使ったのだから初期費用回収後には契約解除料は無しにしてほしいものです・・・
まぁ、こんな感じで楽天ひかりの最初の3年縛りが終わる時点で他社回線へ事業者変更することを決めました。
乗り換え先は「enひかりLite」
乗り換え先はenひかり、そしてまずは「enひかりLite」を選びました。
enひかりは最安級の月額料金や契約縛りなしなどの先駆け的な事業者であり、サービス開始当初から注目していました。
また、料金面・契約面以外にも「v6プラス/Transix/クロスパスから選べる」や「v6プラス/クロスパス固定IPサービス」など、他社にはないサービスを提供しています。
我が家のサブ回線であるフレッツ光VDSL回線は「いろいろ遊べる回線がいいな!」という思いもあり、最終的にはenひかりの固定IPアドレスを使ってサーバー運用などもやってみたいと思っています。
そして、今回はenひかりのスモールスタートである「enひかりLite」を選びました。
いろいろあるけど月額料金最安の3,270円
enひかりLiteはマンションタイプで月額3,270円という圧倒的安さです。
※戸建て向けは月額4,370円(税込み)です。
楽天モバイルを固定回線として使うのが流行っていますが、こちらは月額3,278円とほぼ同額(ちょっとだけenひかりLiteが安い)という価格設定です。
この安さには理由がありますが、これは後述するとして、我が家はVDSL回線なので頑張っても最大100Mbpsであり、楽天ひかりでは常時95Mbps程度出ていたのでこのレベルを大きく下回らなければ大成功というわけです。
上位プランにアップグレードできる
enひかりLiteならここから通常プラン「enひかり」やフレッツ光クロス「enひかりクロス」へのアップグレードも可能です。
enひかりLiteからenひかり(通常プラン)へのアップグレードは回線切り替え手数料として2,200円、そしてIPv4 over IPv6の新規契約手数料として2,200円の合計4,400円で可能です。
また、enひかりクロスへアップグレードする場合には現在(もうずっとやってますが)フレッツ光クロス回線の工事費無料キャンペーンにより新規事務手数料2,200円でのアップグレードが可能です。
※残念ながら我が家はフレッツ光クロス回線のエリア外なのですが・・・
このように、楽天ひかりの乗り換え先としてはenひかりを選択、そしてまずはenひかりLiteからスモールスタートしてみよう!となりました。
enひかりLiteで光回線スモールスタート
enひかりLiteは月額料金3,270円(集合住宅向け)/4,370円(戸建て向け)という圧倒的な安さが魅力の光コラボサービスです。
この圧倒的な安さには秘密があり、それはv6プラスを提供するJPIXの「狭帯域サービスを利用している」という点です。
ここからは、この「狭帯域サービス」とは何か?について説明していきます。
enひかりLiteの安さの秘密(狭帯域サービス)
enひかりLiteは月額3,270円(集合住宅向け)/4,370円(戸建て向け)という圧倒的な安さです。
この安さには秘密があり、それはv6プラスを提供するJPIXの「狭帯域サービス」の利用です。
これはenひかりLiteの重要事項説明書にも明記されています。
<通信品質について>
※1)本サービスは専用に設計された通信帯域のみをご利用頂く事で、通常プランと比べ価格をギリギリまで抑えた超低価格の価格重視プランとなっており、※2)通信速度は混雑状況により大幅に速度低下致します。通信が著しく混雑、又は混雑が生じる可能性がある場合は通信量に応じて公平に帯域制御を実施致します。映像サービスやオンラインゲーム、メタバースサービス、WEB ミーティング等、通信量の多いサービスを常に快適にご利用されたいお客様にはお勧めできない通信品質となります。特に多くの方がインターネットを使う※3)夜間帯等は混雑が発生する可能性が高いサービスです。enひかりLite重要事項説明書より抜粋
※PDFが開きます
インターネット接続のための通信帯域とは土管のようなもので、ベストエフォート型サービスではその土管の中を複数のユーザーの通信データが流れています。
enひかりLiteは通常プラン(enひかり通常プラン)とは別の土管(通信帯域)によるサービスである、ということがわかります。
ポイント① enひかりLite専用の通信帯域(狭帯域)
このように「専用に設計された通信帯域のみをご利用頂く」とは、enひかりLiteはenひかり通常プラン)とは別の通信帯域(土管)を使ってインターネット通信するサービスです。
さらに「価格をギリギリまで抑えた」とは、このenひかりLiteの土管(通信帯域)を利用するユーザー数はenひかり通常プランよりも多くのユーザー数により利用されるということです。
※土管のレンタル料金を割る人数(ユーザー数)が大きくなるから安くなる
狭帯域サービスの本質は基本的にたったこれだけのことです。
この仕組みはenひかりLiteだけのサービスではなく、例えば「So-net光mini」とか「GMOとくとくBB光mini」などの同様のサービスもあります。
ポイント② 混雑状況により大幅に速度低下
インターネット通信サービスはベストエフォートなので、利用者のデータ通信量に対して土管の太さの余裕がある場合には十分な通信速度が確保できます。
そして利用者が増加しデータ通信量が増加することで、その土管の太さを賄えなくなってくるとやがてデータ通信速度が全体的に遅くなってきます。
狭帯域サービスとは通常の土管よりもより多くの利用者を詰め込んだサービスなので、通常プランよりも早く土管(通信帯域)がオーバーフローしてしまいます。
データ通信量が増加しても土管の太さはかわらないので、データ通信が混雑してくるとやがて土管(通信帯域)はオーバーフローし、通信速度は低下してきます。
逆に言えば、土管がオーバーフローしない限りにおいては狭帯域サービスは通常サービスと全く同等の通信品質だと言えます。
ポイント③ 夜間帯等は混雑が発生する可能性が高い
インターネット通信がもっとも混雑するのは夜間の18時以降24時くらいまで、と言われています。
この時間帯がインターネット利用者が一番増加しそれによりデータ通信量も一気に増加します。
つまり、この時間帯において狭帯域サービスは通常のデータ通信よりも遅くなる可能性が高くなるということです。
混雑時の速度制限の仕組みは?
インターネットの通信データ量は「全体の10%の利用者が90%のデータ通信を行っている」と言われています。
つまりたった10%の利用者のせいで回線の帯域が圧迫され速度低下が起こってしまう、ということになります。
この点について、enひかりLite(enひかり通常プランも同様)では通信混雑時の対応として「データ通信量の多い回線(利用者)を優先的に速度制限」という仕組みを導入しています。
つまり、enひかりLiteの狭帯域回線が混雑により圧迫(速度低下)してきたら、まずはデータ通信量の多い10%の利用者を優先的に速度制限しそれ以外の利用者が快適に利用できる帯域を確保する、という仕組みです。
よって、enひかりLiteの狭帯域回線が夜間に混雑してきたからと言って、すべての利用者の通信速度が低下するわけではありません。
実際はどうなの?遅いの?
実際enひかりLiteの通信速度は遅くなるのでしょうか?どれくら遅くなるのでしょうか?
enひかりLite公式サイトでは以下の状況を報告しています。
速度規制の対象となる通信(2%程度)をオレンジ色のトラックにてイメージしております。実際の通信速度を示すものではありません。(2024年5月現在98%以上の通信が制限を受けることなく快適なインターネットをご利用頂けております)
enひかりLite公式サイトより抜粋
つまり、夜間の混雑時においてenひかりLiteの狭帯域回線が圧迫(速度低下)してきも、データ通信量の多い2%の利用者を速度制限することで他の利用者(98%)は速度低下することなく利用できている、という報告ですね。
もしあなたが「データ通信量の多い上位2%のヘビーユーザー」でなければ、enひかりLiteにおいては速度制限を受けることがない、つまりenひかり(通常プラン)と同等の使い勝手を得ることができる、ということになります。
そうであれば(上位2%のヘビーユーザーでなければ)、月額料金最安のenひかりLiteから始めてみては?ということが言えますね。
まとめ:enひかりLiteは遅いのか?
ここまで説明したように、enひかりLiteの安さの秘密はv6プラス(JPIX)が提供する「狭帯域サービス」によるサービス提供ということになります。
そして、「狭帯域サービス」を非常に大雑把に開設すると「通常帯域(enひかり)より多くの人を詰め込んで安くするサービス」と言えます。
では、「狭帯域サービス」を利用しているenひかりLiteは通常のenひかり(通常プラン)やその他インターネット接続サービスより遅いのか?というと、そうではありません。
通常(余裕のある時間帯)の通信速度は同じ
一般的に通信の混雑する時間帯は大体19:00~24:00の夜間です。
この時間帯は多くの人がインターネットを利用したり動画を見たりする時間帯であり、通信が混雑することで通信速度が低下するリスクがあります。
※これはどのインターネット通信サービスでも同じです。
enひかりLiteはenひかり(通常プラン)よりも多くの人を詰め込んでいるという点で「人口密度が高い」と言え、その点においては通常プランよりも早い時点で通信が混雑しだし速度低下することが懸念されます。
しかし、まず日中などのインターネット通信が余裕のある時間帯においては「狭帯域サービス」も「通常サービス」も差異はありません。
たとえば「日中に仕事でインターネット通信を使う」という場合においては「狭帯域サービス(enひかりLite)」も「通常サービス」も違いはないと言えます。
夜間、混雑し始めると極端に遅く成るのか?
問題は夜間の混雑時間帯です。
狭帯域サービスは通常帯域サービスに対してより多くの人を詰め込んでいます(人口密度が高い)。
この点において、通信の混雑する時間帯(夜間)になると通常帯域サービスよりも早い段階で速度制限がかかる場合があります。
しかし、v6プラス(JPIX)が提供する「狭帯域サービス」はセッション(利用者)ごとの帯域制御(速度制限)を行っています(ここがポイントです)。
通信量の多いセッション(利用者)から速度制限される
enひかりLiteの狭帯域サービスでは通信が混雑してくると「データ通信量の多いセッション(利用者)から帯域制御が行われる」というセション単位(利用者単位)の帯域制御を行っています。
つまり、回線自体が混雑してきてもその回線の利用者全員が遅くなるのではなく、「特にデータ通信料の多い利用者から速度制限される」という仕組みが導入されています。
このため、混雑する時間帯においても「あなたが極端にデータ通信量が多くなければ速度制限されない」ということになります。
速度制限されるのはたったの2%の人だけ
このように、enひかりLiteには「安くなる理由」と「速度制限されにくい仕組み」が同居している通信サービスです。
enひかりLiteの「狭帯域サービス」は通常帯域より多くの人を詰め込むことで価格を安く抑えています。
その一方で、もし回線が混雑してきても「極端にデータ通信量が多い人から優先的に速度制限」する仕組みにより、多くの利用者は速度制限を受けにくい仕組みとなっています。
実際、enひかり公式サイトでは以下の報告がなされています。
速度規制の対象となる通信(2%程度)をオレンジ色のトラックにてイメージしております。実際の通信速度を示すものではありません。(2024年5月現在98%以上の通信が制限を受けることなく快適なインターネットをご利用頂けております)
enひかりLite公式サイトより抜粋
つまり、enひかりLiteにおいてもほとんどの利用者(98%)においては速度制限を受けることなく、通常帯域サービスと同じ使い勝手で利用できるサービスである、ということです。
enひかりLiteなら新規工事費無料
enひかりLiteは現在「新規回線工事費無料」キャンペーンを実施中です。
通常、新規での申し込みであればフレッツ光回線工事が必要、この工事費をenひかりでは16,500円(戸建て向け/集合住宅向け)と定めています。
これは現在の回線事業者では安い価格設定ですが、さらにenひかりLiteならこの工事費が無料となります。
enひかり(通常プラン)だと新規工事費16,500円、enひかりLiteだと新規工事費無料ということです。
この点においても、「新規」での申し込みであればenひかり(通常プラン)をご検討の方でも、まずはenひかりLiteから始めてみては?ということが言えます。
enひかり(通常プラン)へ手数料4,400円でアップグレード
enひかりLiteをご利用の方が上位プラン「enひかり(通常プラン)」へアップグレードする場合、プランの変更手数料として2,200円が必要です。
また、enひかり(通常プラン)は標準の接続方式がIPv4/PPPoE方式として提供され、これをIPv4 over IPv6の「v6プラス/クロスパス」へ変更する場合にはIPv6新規手数料として2,200円が必要です。
※一般的にはenひかり(通常プラン)でもIPv4 over IPv6を利用する方が多い
よって、enひかりLiteからenひかり(通常プラン)へのアップグレードは以下の手数料で可能となります。
プラン変更手数料 | 2,200円 |
---|---|
IPv6新規手数料 ※v6プラス/Transix/クロスパス利用時 |
2,200円 |
工事費無料キャンペーン利用で1万円以上のお得
つまり、enひかり(通常プラン)をご検討中の方も新規での申し込みであれば、まずはenひかりLiteを使ってみて不満があればenひかり(通常プラン)へアップグレードするとお得になります。
通常、新規での申し込みの場合にはフレッツ光回線の新規工事費が必要、enひかりではこの新規工事費を16,500円と定めています(これは安いです)。
しかし、enひかりLiteでの申し込みであれば「新規工事費無料キャンペーン」適用によりこの工事費16,500円が無料となります。
その後、enひかり(通常プラン)へアップグレードしても手数料は最大4,400円であり、差し引き12,100円のお得、ということになります。
enひかりを新規でご検討であれば「まずはenひかりLiteから始めてみては?」ということになります。
さらにenひかりクロスへも工事費無料でアップグレード
最大10GbEの超高速光回線「フレッツ光クロス」の対応エリアがどんどん広がっています。
これに伴いenひかりでもフレッツ光クロス回線を使った10ギガサービス「enひかりクロス」を提供、こちらも業界最安のフレッツ光クロス回線サービスとなります。
フレッツ光クロス回線はNTTのサービスとしてはフレッツ光ネクストとは別品目となるため、現在フレッツ光ネクスト回線をお使いの方であってもクロス回線への乗り換え時には別途新規工事費が発生します。
enひかりクロスではこのフレッツ光クロス回線の新規工事費を無料とするキャンペーンも行われています。
このため、enひかりLiteでスモールスタート、またはenひかり(通常プラン)からenひかりクロスへの乗り換えの場合においても工事費は発生しません。
※別途契約変更に対する事務手数料が発生します。
enひかりLiteの申し込みから開通までの全手順
今回、私は楽天ひかりからenひかりLiteへ事業者変更しました。
この点について、申し込み(事業者切り替え)から開通までの手順をまとめてみます。
STEP① 事業者変更承諾番号の取得(楽天ひかり)
私は楽天ひかりからenひかりLiteへ事業者変更で乗り換えました。
この場合、まずは楽天ひかり(乗り換え元事業者)から「事業者変更承諾番号」を出してもらう必要があります。
※「新規」での申し込みの場合は不要です
事業者変更承諾番号とは
フレッツ光コラボにおける事業者変更承諾番号とは「NTT回線はそのままに、プロバイダー(接続事業者)のみを切り替える」場合に必要となる、乗り換え元事業者が発行する”T”で始まる12桁の番号です。
この事業者承諾番号を変更後の事業者(私の場合はenひかり)へ伝えることで、回線(NTTフレッツ光回線)はそのままでプロバイダー(接続事業者)のみを乗り換えることができる仕組みです。
事業者変更承諾番号の発行手順
事業者変更承諾番号は乗り換え元の通信事業者(私の場合は楽天ひかり)から発行してもらいます。
発行の申請手順は通信事業者により異なりますが、楽天ひかりの場合は会員サイトから簡単に発行手続きが可能、手続き後10時間ほどでメールにて事業者変更承諾番号が届きました。
メールには「事業者変更承諾番号」とともに「有効期限」が記載されています。
事業者変更承諾番号には有効期限が決まっており、発行から15日以内に次の(乗り換え先の)事業者へ伝える必要があります。
具体的にはこの有効期限内に乗り換え先への申し込みおよびその後の電話確認(契約意思確認)を行う必要がある、ということです。
なので、乗り換え先への申し込み直前に事業者変更承諾番号を発行してもらうとよいでしょう。
なお、有効期限が切れても再度発行申請することで、新しい事業者変更承諾番号を発行してもらうことができます。
STEP② ネットからの申し込み
まず最初はenひかりLiteの公式サイトから申し込みをします。
この時点ではまだ契約は成立しておらず、後日enひかりから「契約意思確認の電話」がかかってくるのでその電話での契約内容確認を持って契約成立となります。
STEP③ 電話で契約内容を確認
公式サイトからの申し込み後、数日でenひかりから電話がかかってきます。
以前は「申し込みの翌日に電話がかかってきた」という声も多かったのですが、私の場合は申し込みから6日後に電話がかかってきました。
毎年3月/9月は回線サービスの繁忙期なのでその時期は時間がかかると思われます。
電話の内容は?
enひかりからの電話では、以下の内容で話しが行われます。
- 申込内容の確認
- 工事日/開通日の調整
- 申し込みにおける注意事項説明
- その他、質問等の受付
申込内容の確認
公式サイトから申し込み時の記入内容を元に、契約者情報及び契約(申し込み)内容の確認が行われます。
申し込み時に誤り(住所とか)や漏れ(オプションとか)があれば、この時点で修正することができます。
特に、オプション申し込みなどでわからないことがあればこの電話でしつこく質問し、納得したうえで契約を最終確定しましょう。
工事日/開通日の調整
「新規回線工事」を行う日(新規の場合)や、「回線切り替え工事」を行う日(転用/事業者変更の場合)の日付を調整/確定します。
「新規」での申し込みの場合
「新規」での申し込みの場合には回線工事の希望日が調整されます。
大体一か月程度から繁忙期だと二か月以上必要です。
「転用/事業者変更」での申し込みの場合
「転用/事業者変更」での申し込みの場合には回線切り替えの希望日が調整されます。
「転用/事業者変更」での申し込みの場合はNTT局舎内の回線切り替えのみとなるため、ほぼ希望日通りに回線切り替え(enひかりLiteの開通)が行われます。
ただし、「電話連絡当日から約10日後以降」で日付を指定することができます。
申し込みにおける注意事項説明
回線サービス契約時にはさまざまな注意事項説明を行うことが法律で義務付けられています。
「ベストエフォートなので・・・」とか「料金未納の場合は・・・」とかの注意点です。
この説明が行われるので聞いておきましょう。
また、この説明内容は後日(工事日/開通日)送られてくる書面にも同封されています。
その他、質問等の受付
とにかく、この電話をもって契約が成立します。
わからないことや不明点は徹底的に質問し、納得したうえで契約を確定してください。
回線サービスを利用する場合のルーターの問題だとかも製品個別に質問できます。
enひかりのカスタマサポート部隊はネット上でも「親切だし優秀」と評判ですが、私の場合も割と技術的な質問にも答えてくれてレベル高い印象でした。
STEP④ 開通/切替工事当日
「新規」での申し込みの場合(回線工事)
「新規」での申し込みの場合は工事日当日には自宅・自室へ光ケーブルなどの配線工事が行われます。
この工事は自宅・自室の状況次第であり、電柱からの引き込みが必要な場合もあるし室内へONU/VDSLモデム設置のみで回線導通確認のみの場合もあります。
いずれにしても、室内での作業は30分~1時間程度となります。
「転用/事業者変更」での申し込みの場合(回線切り替え)
「転用/事業者変更」での申し込みの場合、NTT局舎側での回線切り替え(元プロバイダーからenひかりLiteへ)が行われるのみであり、自宅側での工事や作業はありません。
自宅側は今使っている機材(ONU/VDSLモデム)はそのまま継続利用します。
注意点として、元プロバイダーで使っていたルーターがenひかりLiteのv6プラスに対応していない場合にはルーターの交換が必要、という点です。
ルーター特価キャンペーンで購入した場合
enひかりLiteでは契約者を対象にv6プラス対応ルーターを特価販売しています。
enひかりLite契約時にルーターを購入した場合は回線切り替え日当日に宅配便にて(日付指定)ルーターおよび契約署名が配送されてきます。
STEP⑤ 回線切り替えの注意点(転用/事業者変更)
「新規」での申し込みの場合、回線工事が完了するとすぐにenひかりLiteを利用できるようになりますが、「転用/事業者変更」での申し込みの場合は回線切り替えが完了してもすぐにenひかりLiteが利用できないかもしれません。
「転用/事業者変更」での申し込みの場合はプロバイダーの切り替え(回線切り替え)が行われますが、元プロバイダーとの契約で「IPv6(IPoE)」サービスを利用していた場合、元プロバイダーが元契約者のIPv6サービスを停止しないとenひかりLiteのIPv6サービスが有効になりません。
※これはNTTフレッツ光の仕様です
「転用/事業者変更」における「回線切り替え」とは契約者の光回線をenひかりLiteのプロバイダー(JPIX)へ接続することですが、元プロバイダーが契約者に対するIPv6(IPoE)サービスを停止しない限りこのenひかりLiteのIPv6(IPoE)は有効になりません。
つまり「回線切り替えが完了しても(元プロバイダがIPv6を停止するまでは)元プロバイダーに接続されている」という状態になります。
この場合、回線切り替え完了にて元プロバイダーとの契約は完了しているので費用は発生しませんが、通信サービスは元プロバイダーの通信となりenひかりLiteの通信は利用できません。
enひかりLiteの回線開通後の手続き
enひかり(Liteを含む全サービス)では、回線開通時には毎月の料金支払い方法が「請求書支払い」となっています。
enひかりでは支払方法を「サービス申し込み時」ではなく「サービス申し込み後に支払方法を確定」となる点に注意が必要です。
STEP① 支払方法の登録
enひかりの初期費用や月額費用の支払い方法には以下のようなものがあります。
- クレジットカード払い
- 口座振替払い
- 請求書払い
注意!支払方法の初期値は「請求書払い」
支払方法の初期値は「請求書払い」となっており、それ以外の支払い方法を選ぶ場合には回線開通後に自分で支払方法の登録手続きを行う必要があります。
請求書払いいの場合には毎月の支払時に月額料金に加えて請求書発行手数料220円/回が加算請求されてしまうので回線開通後には早めに手続きしておきましょう。
支払方法の登録(クレジットカード払い/口座振替払い)
enひかりでは初期費用や月額費用の決済について、NTT回収代行サービスを利用しています。
よって、「支払方法の登録」とは「NTT(東西)回収代行サービスへの登録」ということになります。
クレジットカード払いの場合
クレジットカード払いの場合にはNTT東西の指定ホームページよりクレジットカードの登録を行います。
クレジットカード
口座振替払いの場合
口座振替払いの場合にもNTT東西の指定ホームページより口座情報を登録します。
注意点としては「口座振替の手続き」と同時に「@ビリング/Myビリング」へ登録しておきましょう!という点です。
@ビリング(NTT東日本)/Myビリング(NTT西日本)とは、NTT回収代行サービスにおける決済情報のウェブ閲覧の仕組みです。
NTT回収代行サービスでの口座振替においては毎月の振替ごとに220円の手数料(振替通知書の発行手数料)が加算請求されます。
しかし、同時に@ビリング/Myビリングに登録しておくことで支払情報をウェブ閲覧できるようになり(振替通知が発行されない)、220円の手数料が不要となります。
口座振替払いを選択される場合には、@ビリング/Myビリングへ登録しておきましょう。
STEP② 割引サービス「勝手に割り」の申し込み
enひかりには「勝手に割り」というスマホ割引サービスがあり、以下のサービス利用者であれば毎月110円/月がenひかりの月額料金より割引されます。
※enひかりLiteも割引対象です。
割引サービス | enひかり「勝手に割り」 |
---|---|
割引対象サービス |
|
割引額 | 月額110円/月 ※1回線のみ対象 ※enひかり側月額料金より割引 |
割引額が月額110円と三大キャリアのスマホ割引サービスに比べると小さいですが、もともと最安の月額料金からさらに月額110円を割引してくれるので、割引対象となるスマホサービスをご利用であればぜひ登録しておきましょう。
「勝手に割り」の申し込み方法
「勝手に割り」の申し込み申請方法についても、回線開通時に送付される送付物(郵便物)に記載されています。
具体的には「サービス利用の証明」をenひかりカスタマサービスへメール送付するだけです。
「サービス利用の証明」とは、UQモバイル・ahamo・povoなどのアプリのスクリーンショット(利用者氏名が表示されていること)になります。
割引対象者は早めに申し込んでおこう
「勝手に割り」の申し込みも、対象者であれば早めに申し込んでおきましょう。
開通直後に申し込み申請(メール送付)しておけば、ほぼ利用開始初月から割引が適用されます。
まとめ、enひかりLiteの使い勝手
かつて、光回線に限らず回線サービスの契約には高額なキャッシュバックが提供されてきました。
高額なキャッシュバックの代わりに長期契約が必要という契約形態であり、これは現在も同じです。
その一方で契約縛りなどの無いシンプルな安い光回線サービスが注目されてきているのも事実です。
enひかりがその先駆けですが、現在では「@スマート光」「おてがる光」や「GMOとくとくBB光」などもこれらシンプルで契約縛りの無い低価格の光回線サービスとして人気があります。
enひかりならプランのグレードアップができる
株式会社縁人が提供するenひかりには3つのサービスプランがあります。
v6プラスやクロスパスなどが自由に選べてIPv4固定アドレスも使える「enひかり(通常プラン)」、超高速10ギガのフレッツ光クロス回線を使った最安値の「enひかりクロス」、そして、v6プラス(JPIX)が提供する狭帯域を使った超低価格「enひかりLite」です。
どのプランを選んでも「各プラン業界最安値」「契約縛りなし」「独自のスマホ割引(勝手に割り)」という点が魅力のサービスです。
- STEP1enひかりLiteで工事費無料
enひかりLiteは月額料金3,270円(マンション)/4,370円(戸建て)という光回線最安のプランです。さらに新規申し込みの場合の工事費がキャンペーンで無料となります。
使ってみて不満があれば上位プラン「enひかり(通常プラン)」「enひかりクロス(10GbE)」へのアップグレードも可能、「まずは安く始めたい」というスモールスタートに最適なプランです。
- STEP2enひかり(通常プラン)へ最大4,400円でグレードアップ
enひかりLiteからenひかり(通常プラン)へのグレードアップは手数料最大4,400円でプラン変更することができます。プラン変更手数料が2,200円と、IPv4 over IPv6(v6プラス/Transix/クロスパス)の新規手数料が2,200円の合計4,400円です。
enひかり(通常プラン)の標準接続方式はIPv4/PPPoE方式なので、「IPv4 over IPv6はいらない!」という場合はプラン変更手数料2,200円のみとなります。
※ですが、IPv4 over IPv6はつけておいたほうがよいと思いますが・・・また、enひかり(通常プラン)でIPv4 over IPv6をオプション契約した場合、さらにv6プラス固定IP/クロスパス固定IPのオプションをつけることができます。
※この固定IPオプションは実質的にほぼenひかりのみのサービスです - STEP3enひかりクロスで最速10GbE超高速回線
enひかり/enひかりLiteからenひかりクロスへ乗り換える場合には「新規」での申し込みとなります。これは他社でも同様で、NTTの品目としてフレッツ光ネクスト(最大1GbEサービス)とフレッツ光クロス(最大10GbEサービス)は別品目であるため回線工事もやり直し、という決まりがあるからです。
この場合においても、enひかりクロスはずっと「新規工事費無料」のキャンペーンを実施しており、新規申し込み手数料3,300円で乗り換えることができます。
enひかりクロスはenひかり(通常プラン)同様、v6プラス固定IP/クロスパス固定IPにもオプション対応しています。
enひかりLiteは遅い!?
enひかりLiteを使い始めて3か月経ちました。
それ以前は楽天ひかりを使っていたのですが、当時と比較しても同じ使い方で全く違和感がありません(同じ使い心地です)。
夜間の通信混雑時(20:00~24:00)においても速度低下もなく快適です。
enひかり自体が「enひかりLiteでも98%の方は速度低下を受けていない」と報告しています。
2024年5月現在98%以上の通信が制限を受けることなく快適なインターネットをご利用頂けております
enひかりLite公式サイトより抜粋
enひかりLiteはv6プラスの狭帯域サービスを利用したプランであり、先述したように「狭帯域は遅い」ではなく「狭帯域だと(通常プランより)混雑時にパンクしやすい」という特徴になります。
つまり、混雑時以外は通常のv6プラスと同じ通信速度であり「狭帯域は遅い」ではありません。
また、混雑時に帯域がパンクしそうな場合でも「通信量の多い接続(ユーザー)から優先的に速度制限」という仕組みであり、混雑している場合でもよほどヘビーな利用をしていなければ速度制限の可能性は低くなります。
よって、enひかりLiteは「v6プラスの通常プランと比べて遅い!」は間違いであり、「混雑時には通信量の多い回線から制限されやすい」という回線サービスです。
よほどヘビーな使い方をしない限り、enひかりLiteはv6プラス通常プランの「enひかり(通常プラン)」と同じ使い勝手なのだと思っています。
enひかりはオプション豊富で面白い
enひかりは大手通信事業者にはない独自の面白いサービスを提供しています。
近年では大手事業者のサービスも同様なサービスを提供していますが、そもそも「契約縛りなし、解約違約金なし」かつ「最安値級」のサービスはenひかりが始めたサービスです。
特徴的なサービスとして、以下のようなサービスを提供しています。
- 狭帯域「enひかりLite」から最大10G「enひかりクロス」までラインナップ
- 高速通信「v6プラス」「クロスパス」「Transix」がお好きに選べる
- 業界最安値の固定IPアドレス提供
- 契約縛り、解約違約金一切不要
- 独自のスマホ割引「勝手に割り」
スモールスタート可能なサービスラインナップ
enひかりが提供する通信サービスには「enひかりLite(狭帯域)」「enひかり(通常プラン)」「enひかりクロス(最大10G)」のラインナップがあります。
そして、それぞれのサービスは契約解除することなく、自由にプラン変更することが可能です。
最安サービスである「enひかりLite」から始めて、使い勝手に不満があれば上位プランへ変更していく、という使い方も可能です。
そして「enひかりLite」「enひかりクロス」では初期費用としての新規工事費が無料となるキャンペーンを実施しており、新規の方のスモールスタートに最適なサービスと言えます。
高速通信「v6プラス」「クロスパス」「Transix」が選べる
enひかりでは高速通信「IPv4 over IPv6」として「v6プラス」「クロスパス」「Transix」の中からお好きなサービスを選択利用することができます。
また、サービス利用中(契約中)であっても他の高速通信サービスへ切り替えることもできます。
業界最安値の固定IPアドレス提供
enひかりでは「enひかり(通常プラン)」「enひかりクロス」において業界最安値で固定IPv4アドレスサービスを提供しています(770円/月)。
このサービス(固定IPv4アドレス)は個人的にはenひかりの最大の魅力だと思っています。
固定IPv4アドレスを利用することで、IPv4 over IPv6の高速通信サービスで発生する多くの問題を一気に解決することができます。
「VPNを利用したい」「外出先から自宅へVPN接続したい」「ポート開放/転送を行いたい」という方にとっては唯一の選択肢になります。
契約縛りなし、解約違約金なし
enひかりはすべてのサービスにおいて契約縛りや解約違約金がありません。
使ってみて不満があればいつでも違約金なしで解約・他社乗り換えができます。
独自のスマホ割引「勝手に割り」
enひかりはスマホ大手キャリアとは資本関係のない通信事業者ですが、なぜか独自のスマホセット割引「勝手に割り」を提供しています。
対象となるスマホサービスは「UQモバイル(全プラン)」「ahamo」「povo」となり、これらをご利用であれば月額198円の割引が適用されます(enひかり月額料金から割引)。