2024年に入ってからNURO光が従来の「IPv4/IPv6デュアルスタック通信方式」から「MAP-e通信方式」へ移行を開始しました。
新規の契約者やONU(ルーター一体型)交換のタイミングだけでなく、ONUのファームウェアアップデートでの通信方式移行も行っており、最終的には全契約者がMAP-e通信方式への移行となります。
この「MAP-eへの移行」により、「完全なIPv4アドレス」「固定IPv4アドレス」が注目を集めています。
この記事では簡単・標準そして比較的安価で完全なIPv4アドレスが使えるソフトバンク光について説明していきます。
NURO光が通信方式をMAP-eへ順次移行!?
NURO光が通信方式を従来(現在)の「デュアルスタック方式」から「MAP-e方式」へ順次移行しているようです。
ONUの交換や新規導入時だけでなく、ファームウェアの更新による移行も行っており、「今までと使い勝手が変わった!なぜ??」という混乱も起きているようです。
また、順次移行の方式をとっているため、現時点では影響を受けていない方も今後(ある日突然)動作が変わる場合があります。
NURO光の(従来の)通信方式「IPv4/IPv6デュアルスタック」
NURO光の従来(現在)の通信方式は「IPv4 & IPv6デュアルスタック」通信方式です。
デュアルスタック方式では自宅のONU(ルーター)に完全なIPv4グローバルアドレスとIPv6グローバルアドレスが付与されます。
これにより、IPv4による通信はIPv4グローバルIPアドレスにより行い、IPv6による通信はIPv6グローバルIPアドレスにより行います。
ポイントとしては「自宅ONU(ルーター)に完全なIPv4グローバルアドレスが付与されている」という点です。
「完全な」とは1個のIPv4グローバルアドレスと、それに付随する0番から65534番までの全65535個の通信ポートがONU(ルーター)に付与される、ということです。
MAP-e通信方式とは?何が違う?
NURO光では、この従来の通信方式「デュアルスタック方式」から新しい通信方式「MAP-e方式」へ順次移行を進めています。
MAP-eというのは通信方式の国際規格です。
フレッツ光の世界ではすでに「v6プラス」とか「OCNバーチャルコネクト」などのサービス名称で広く使われている通信方式です。
通信方式の大きな特徴として「1個のIPv4グローバルアドレスを複数の契約者(ONU)で共有する」という点であり、その目的はIPv4アドレスの節約です。
先述のように従来方式「デュアルスタック方式」では「完全なIPv4アドレス(1個を占有)」であるのに対し、MAP-e方式では「不完全なIPv4アドレス(複数人で共有)」という点が仕組み的に大きく異なる点です。
MAP-eの「不完全なIPv4アドレス」とは?
ひとつのIPアドレスには0番から65534番までの全65535個のポート番号が紐づいています。
NURO光の従来の通信方式であるデュアルスタック方式(完全なIPv4)では、一つの契約(1台のONU)にこの1個のIPv4アドレスと全65535個のポートが付与され、利用者はすべてのポート番号を自由に使うことができます。
MAP-e通信方式は1個のIPv4アドレスを複数の契約者(複数のONU)で共有し、全65535個のポートを共有するONUへ分割して付与します。
MAP-eの実装(サービス商品)によってさまざまですが、一般的にMAP-eでは1個のIPv4アドレスを128人から256人程度で共有するようです。
この場合、一つの契約(1台のONU)には全65535個のポートのうち120個から240個程度のポートしか付与されません。
また、自分のONUへ割り当てるポート番号を選ぶことはできません。
つまり、MAP-e方式では一つの契約(1台のONU)に対して「1個のIPv4アドレスと120~240程度のポートが割り当てられる」という仕様になります。
これを本記事では「不完全なIPv4アドレス」と表現します。
※なお、多くの場合(使い方)ではポートが制限されていても通信に支障はありません。
MAP-eならIPv4アドレスが節約できる
全65535個のポート番号を分割することで、1個のIPv4アドレスを複数の契約者(ONU)で共有する仕組みがMAP-e通信方式の特徴です。
この仕組みによるメリットは「枯渇しているIPv4アドレスを節約できる」という点になります。
世界中でIPv4アドレスが枯渇しており世界中の国々では国策としてIPv4通信からIPv6通信への移行を進めています。
そしてMAP-e通信方式はIPv4アドレスを複数人で共有し節約することで「ゆるやかにIPv4通信からIPv6通信へ移行する」ための仕組みです。
MAP-eではポート番号が分割配布される
1個のIPアドレスを複数人(複数台のONU)で共有するとインターネット通信はどのONUからの通信かを判断できないので通信が成立しません。
この点について、MAP-eでは1個のIPv4アドレスに付随する全65535個のポート番号を分割して共有者のONUに割り当てることで「IPアドレスとポート番号」でどのONUの通信であるか?と判断します。
一方でMAP-e方式では全65535個のポート番号のうち一部のポートしか割り当てられないため、お使いのサービスによっては通信に必要なポート番号が割り当てられていない場合があります。
このため、NURO光をお使いの方で通信方式がMAP-eへ移行されてしまうと、今まで使っていたサービスや機能が使えなくなった!という状況になってしまいます。
NURO光でポート開放ができなくなった!
このため、デュアルスタック方式からMAP-e方式への移行により、影響を受ける人は「ONU(ルーター)でポート開放設定を行っている人」ということが言えます。
MAP-eでは自宅ONU(ルーター)に分割割り当てされるポート番号を選ぶことができないため、必要なポート番号が割り当てられない場合があります。
また、NURO光が提供しているONU(ルーター)ではMAP-e移行後はONUでのポート開放設定が無効になるようです。
なお、意図的にポート開放していなくても「UPnP機能」による自動ポート開放の機能についても同様で、MAP-eでは該当するポートがONUに割り当てられていない場合にはUPnPも機能しません。
テレワークでL2TP/IPSecが使えなくなった!
また、ONUにポート開放を行っていなくてもお使いのサービス(ソフトウェア)によっては特定ポートを使って通信するものもあります。
この場合はその特定ポートがONUに付与されていない場合には通信できない、という現象も起こります。
テレワークなどで使うことが多いVPN通信(L2TP/IPSec)などが該当します。
L2TP/IPSecでは特別なポート番号(Well-known port)を使って通信します。
※Well-knowポート:0番~1023番までの通信ポート
しかし、MAP-eではこの「特別なポート番号(Well-known port)はすべての契約者に対して割り当てられません。
つまり、MAP-eの環境ではL2TP/IPSecによるVPN通信は利用できない、ということになります。
なお、「IPSec NATトラバーサル」という拡張技術に対応したVPNサーバー環境であれば、MAP-e環境であってもL2TP/IPSecでのVPN通信が可能となります。
この点についてはテレワーク利用などの場合には自社のシステム部門へご確認ください。
MAP-eへの移行手順やスケジュールは?
通信方式がデュアルスタック方式からMAP-e方式へ変わることについて、NURO光では(現時点では)公式なアナウンスが行われていません。
よって、通信方式の移行の手順やスケジュールは?などについては一切不明です。
現在わかっているのは、ONU(ルーター)の新規設置・交換などだけでなく、すでに利用中のONUについてもファームウェアの更新などで順次デュアルスタック方式からMAP-e方式への移行が行われているようです。
現在でもNURO光の利用者の中では混乱している方も多いようですが、今後移行が進むことである日突然「使えなくなった!通信できなくなった!」となることがあるかもしれません。
MAP-e移行は必然?
世界的にIPv4アドレスが枯渇しており、各国は国策としてIPv4通信環境からIPv6通信環境への移行を進めています。
NURO光も例外ではなく、今までは利用者全員に対して1個のIPv4アドレスを付与することができるほどのIPv4アドレスを在庫として持っていたのでしょうが、利用者増加によりそろそろIPv4アドレスの在庫がなくなってきた、ということです。
利用者増加によりIPv4アドレスの在庫がなくなれば従来方式デュアルスタック方式でのサービス提供はできなくなります。
これは時間の問題です。
このため、NURO光も例外なくIPv4アドレスを節約できる通信の仕組みを導入してきた、と言えますし、それがMAP-e方式の導入ということになります。
NURO光の利用者で現在はまだデュアルスタック方式で通信していても、やがて順次MAP-eへの切り替えが進むことで「ある日突然」通信方式がMAP-eへと切り替わると思われます。
NURO光公式サイトのアナウンス
IPv4を主体とする通信方式からIPv6通信への移行は必然であり、NURO光だけの問題ではなくすべてのインターネット通信サービスにおいて同様です。
すでにフレッツ光の世界ではIPv6通信(IPv6/IPoE)が主流となっているし、それ以外のプロバイダーでもやがてIPv4通信からIPv6通信へ移行していくのは当然のことです。
今回、NURO光では事前の告知等無しでの「MAP-eへの移行」を進めたことにより、混乱が起こっています。
そして、(遅ればせながら)NURO光の公式サイトでも「IPv6アドレスへの対応について」が公開されました。
IPv6アドレス対応について | Sonyネットワークコミュニケーションズ
ご提供内容
「NURO 光」ではIPv4のアドレス枯渇対応として、従来の「デュアルスタック方式(*1)」から「MAP-E方式」に徐々にシフトしています。
~中略~
MAP-E方式の場合、下記サービスは利用できなくなります。
- 特定のプロトコル(PPTP、SCTPなど)(※1)を利用するサービス
- 一部オンラインゲームなど、特定ポートを使用(※2)するサービス
- IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できない(※3)サービス
そのほか、利用可能なポート番号やポート数に制限があるため、外部へサーバ公開をお考えの方はご利用できません(※4)。
「NURO 光」では、上記サービスのサポートは対応しておりません。また、個別の対応はできません(※5)のでご了承ください。
「IPv6アドレス対応について」より抜粋
(※1)特定プロトコルを利用するサービス
「特定のプロトコル(PPTP/SCTPなど)を利用するサービス」は利用できない、と明記されました。
通常のIPv4通信サービスでは1個のIPv4アドレスに対して0番~65534番までの65535個のポートが付随しています。
MAP-eではIPv4アドレスを複数人で共有するため、「65535個のポートを複数人で分割共有」「付与されるポート番号の指定はできない」「0番~1023番(Well known Port)は付与されない」というポート制限があります。
このため、自宅ルーター(ONU一体型)に付与されないポート番号を利用する通信サービスは利用できない、という仕様です。
この仕様はNURO光に限らずフレッツ光のMAP-e通信サービスにおいても同様です。
(※2)一部オンラインゲーム
「一部オンラインゲームなど、特定ポートを使用するサービス」は利用できない、と明記されました。
MAP-eでは全65535個のポートを複数人で分割して共有しています。
よって全ポート(65535個)の利用はできませんが、割り当てられた範囲内でのポート開放/転送は従来同様利用可能です。
ただし、NURO光のONU(ルーター一体型)では通信方式が「MAP-e」となる場合にはルーターの「ポート開放/転送」の設定機能がオフとなるためポート開放/転送ができません。
フレッツ光のMAP-e通信方式でも同様に分割されたポート番号が付与されますが、フレッツ光では自宅ルーターを任意に選べるため、「MAP-eでもポート開放/転送ができるルーター」を選べば付与されたポート番号範囲でのポート開放は可能です。
※NTTがレンタル貸与しているホームゲートウェイなど
つまり、これはNURO光が提供するONU(ルーター一体型)の機能制限による仕様です。
(※3)IPv4グローバルアドレスを共有するサービス
「IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス」は利用できない、と明記されました。
この表記は非常に曖昧であり、「その他、MAP-eでは利用できないサービスがあります」と解釈することができます。
MAP-e通信方式は従来のIPv4通信方式から大きく異なる通信方式であるため、IPv4通信をベースとするさまざまな通信サービスの中ではMAP-eでは動作しないものもたくさんあります。
それらをひとつひとつ取り上げて「~は使用できません」とは記載できないため、まとめて「MAP-eで利用できないサービスは利用できません」という表記になっていると思われます。
(※4)外部へサーバー公開
「外部へサーバー公開」は利用できない、と明記されました。
これは「(※2)一部オンラインゲームは利用できない」と同じことです。
MAP-eでは全65535個のポートのうち一部のポートが自宅ONUに分割付与されるので、付与されたポート番号範囲内でポート開放設定を行うことで「外部から自宅へ接続」する環境を構築することができます。
しかし、NURO光が提供するONU(ルーター一体型)では通信方式がMAP-eとなった場合にはポート開放/転送の設定機能が無効となります。
これにより、外部(インターネット側)から自宅ネットワークへ接続するサーバー公開ができない、ということです。
自宅でのVPNサーバーやゲームサーバーの設置、赤ちゃんやペットなどの見守りカメラの利用、これらも含めて「サーバー公開はできません」と明記されました。
(※5)個別対応はできない
「(MAP-e移行により使えなくなった機能について)個別対応はできない」と明記されました。
2024年1月くらいからNURO光は順次MAP-eへの移行を始めました。
ネット上では「今まで使っていたサービスがMAP-eでは使えない!」との連絡(クレーム?)を入れると「従来方式(デュアルスタック方式)へ戻してくれた」という報告もあります。
しかし、現在は「MAP-e移行は必須です、個別対応はできません」との回答になっているようです。
ソフトバンク光の他社にない魅力
NURO光が通信方式をMAP-eへ移行したことで「ポート開放できない」「VPNが使えない」などの混乱が起こっています。
「混乱」と言っても一部の利用者に限定され、多くの利用者にはMAP-eへ移行しても不都合はありません。
不都合がある利用者は「ONU(ルーター一体型)でポート転送機能を使っている」「Well-knowポート利用の通信サービスを利用している」という方になります。
これは、MAP-eでは「完全なIPv4アドレス」が付与されない、という仕組みからくる制限となります。
そして、これはNURO光に限らずフレッツ光のMAP-e(v6プラスやOCNバーチャルコネクトなど)でも同様です。
インターネット通信はMAP-eやDS-Liteへ移行
フレッツ光の世界ではすでに10年前からMAP-eやDS-Liteによる通信方式への移行を進めており、現在すでにこれらMAP-e/DS-Liteによる通信方式が一般的となっています。
フレッツ光の世界ではスマホや動画配信サービスの急速な普及による夜間の速度低下の解決手段としてMAP-eやDS-Liteへの移行が進んできましたが、この「MAP-eやDS-Liteなら夜間の速度低下を解決できる」というのはMAP-eやDS-Liteによる通信の副産物にすぎません。
MAP-eやDS-Liteの本来の目的は「枯渇しているIPv4アドレスを節約する」「緩やかにIPv4通信からIPv6通信へ移行する」です。
MAP-eやDS-Liteの「ちょっと困った!」
IPv4アドレスが枯渇してしまうとインターネットの利用はできなくなってしまいます。
そのため、MAP-eやDS-LiteではIPv4アドレスを節約する仕組みによってこの「IPv4アドレスの枯渇問題」への対策としています。
一方でMAP-eやDS-Liteは自宅ONU/ルーターへ「完全なIPv4アドレス」が付与されないため、いくつかの不便な状況が起こります。
※「完全なIPv4アドレス」とは「1個のグローバルIPv4アドレスと0番から65534番までの全65535個の通信ポート」であり、MAP-eやDS-Liteで自宅ONU/ルータへ付与されるIPv4アドレスはこの「完全なIPv4アドレス」ではありません。
ポート開放が自由にならない
MAP-eでは1個のIPv4アドレスを複数の契約者へ分割して付与されます(IPv4アドレスの共有)。
この時、全65535個の通信ポートはIPv4アドレスの共有数に応じて分割付与(一部のポートを付与)となり、また自分が欲しいポート番号を指定することもできません。
また、DS-Liteでは自宅ONU/ルーターへ付与されるのはVNE/プロバイダー内でのみ利用可能なプライベートIPv4アドレスとなり、VNEによってアドレス変換/ポート変換(NAPT)が行われるため、自宅ONU/ルーターでポート変換を行うことができません。
テレワークでVPNが使えない(場合がある)
MAP-eやDS-LiteではONU(ルーター)でポート開放設定ができない(機能しない)ということ以外にも、特定ポートを利用する通信サービスが使えない場合があります。
IPアドレスには0番から1023番までの1024個のポートは「Well-knownポート」として特別なポートとして予約されています。
そして、このWell-knownポートはすべてのONU(ルーター)に対して付与されないため、Well-knownポートを必須とする通信サービスが利用できない、ということになります。
たとえば、テレワークなどで利用されるVPN通信「L2TP/IPSec」などです。
MAP-eやDS-Liteの環境ではこのような通信サービスが利用できなくなります。
※MAP-e/DS-Lite環境でも「IPSec NATトラバーサル」という拡張技術に対応したVPNサーバー環境であれば利用可能です。
「ちょっと困った!」を解決する固定IPアドレス
通信方式がMAP-eやDS-Liteであっても多くの人は都合が悪くなりません。
「ウェブサイト閲覧」「動画・音楽視聴」などダウンロード中心の使い方をしている人はMAP-eやDS-Liteで何の問題もありません。
一方で「自宅ONU(ルーター)でポート開放設定をしている」「Well-knownポートを利用する通信サービスを使っている」という人はMAP-eやDS-Liteでは都合が悪くなる場合があります。
これは、MAP-eやDS-Liteが自宅ONU(ルーター)に「完全なIPv4アドレス」を付与してくれないからです。
この問題を解決する方法が「IPv4固定アドレス」です。
自宅ONU(ルーター)に「完全なIPv4アドレス」として固定IPv4アドレスを付与してくれるサービスを利用することで、MAP-eやDS-Lite環境でも「完全なIPv4アドレス」を利用することができるようになります。
この「固定IPv4アドレス」オプションはいくつかのプロバイダーがオプションとして提供しています。
ソフトバンク光なら完全なIPv4アドレスが使える
ソフトバンク光はフレッツ光コラボであり、夜間の通信混雑を迂回できる高速通信サービス(IPv4 over IPv6)として「IPv6高速ハイブリッド通信」を提供しています。
これはMAP-eでもDS-Liteでもなく、ソフトバンク系列の通信事業者(VNE)であるBBIXが運営・提供している通信サービスであり、ソフトバンク光でのみ利用されています。
そしてこの「IPv6高速ハイブリッド通信方式」では標準で「完全なIPv4アドレス」が利用される仕組みになっています。
つまり、MAP-eやDS-Liteのように「不完全なIPv4アドレス」ではなく「完全なIPv4アドレス」が付与されることで、MAP-eやDS-Liteのように「ポート開放が自由に設定できない」「特定通信ポートを使うサービスが利用できない」という問題がありません。
別途オプション料金を支払って「固定IPv4アドレス」などを使わなくても、標準サービスとしてグローバルIPv4アドレスが付与されるサービスが「ソフトバンク光」の魅力です。
ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」の仕組みは?
ソフトバンク光のIPv4 over IPv6通信方式「IPv6高速ハイブリッド」はMAP-eやDS-Liteとは異なる仕組みであり、異なる通信規格(RFC)に基づいて構築されています。
IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4 | ソフトバンク
「IPv6高速ハイブリッド」はソフトバンク系列の通信事業者であるBBIX社が運営していますが、v6プラスやTransixなどと違いソフトバンク光以外のサービスへは提供されていません。
そもそも「MAP-eやDS-Liteのメリット」は?
フレッツ光の世界ではすでにMAP-e(v6プラスなど)やDS-Lite(Transixなど)がもはや主流の通信方式となっています。
MAP-eやDS-Liteの仕組みの目的は「枯渇しているIPv4アドレスを節約する」です。
スマホや動画配信サービスの普及によりフレッツ光では夜間の通信速度が大きく低下する、という問題に直面しましたが、MAP-eやDS-LiteなどのIPv4 over IPv6通信方式を利用することで、この夜間の通信混雑地点(IPv4/PPPoE認証サーバー)を迂回できるため、夜間の速度低下を回避することができます。
この「フレッツ光が速くなる(遅くならない)」はMAP-eやDS-Liteの本来の目的ではなく、副産物です。
「IPv6高速ハイブリッド」の仕組みは?
「IPv6高速ハイブリッド」通信方式は通信規格「IPIPトンネリングプロトコル(RFC1853)」として定義されている、本来は閉塞域でのVPNプロトコルです。
この点でIPv6高速ハイブリッド通信方式はMAP-eやDS-Liteとは仕組みが大きく異なります。
IPIPトンネリングプロトコルでは完全なIPv4アドレスが必要となるため、MAP-eやDS-Liteのように「IPv4アドレスを節約する」仕組みはありません。
「IPv4アドレスを節約しない」ためにMAP-eやDS-Liteのように「IPv4アドレスを共有する」「プライベートIPv4アドレスを利用する」ということもなく、完全なIPv4アドレスが利用可能な通信方式です。
IPv6高速ハイブリッドは「v6プラス固定IPv4」と同じ仕組み
v6プラス(MAP-e)やクロスパス(DS-Liet)には「v6プラス固定IP」「クロスパス固定IP」というIPv4固定IPアドレスが使えるオプションサービスがあります。
ここで注意点は「v6プラスはMAP-e」ですが「v6プラス固定IPはIPIPトンネリングプロトコル」という点です。
同様に「クロスパスはDS-Lite規格」ですが「クロスパス固定IPはIPIPトンネリングプロトコル規格」です。
つまり、MAP-eやDS-Liteによる通信サービスを提供しているサービスも、固定IPv4アドレスオプションにおいてはソフトバンク光「IPv6高速ハイブリッド」と同じ通信規格になる、ということです。
「v6プラス固定IPアドレス」はIPIPトンネリング
・「v6プラス」はMAP-e規格(RFC7597)準拠
・「v6プラス固定IPv4アドレスサービス」はIPIP規格(RFC1853)準拠
MAP-eの一つである「v6プラス」には「v6プラス固定IPアドレスサービス」というオプションサービスがあります。
MAP-e(v6プラス)の環境下でもONU(ルーター)にIPv4固定アドレス(グローバル)を付与してくれるオプションサービスです。
この時、「v6プラス」はMAP-e規格による通信方式ですが、「v6プラス固定IPアドレスサービス」はIPIPトンネリングプロトコルによる通信方式となります。
つまり、サービス名称に「v6プラス」と付いていますが、「v6プラス固定IPアドレス」による通信方式はソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」通信方式と基本的に同じ通信方式ということです。
名前に惑わされない
・同様に「クロスパス」はDS-Lite規格(RFC6333)
・「クロスパス固定IPv4アドレスサービス」はIPIP規格(RFC1853)準拠
同様にTransix(DS-Lite)の「Transix固定IPアドレスサービス」や、クロスパス(DS-Lite)の「クロスパス固定IPアドレスサービス」も「IPv6高速ハイブリッド」と同じ通信方式となります。
MAP-eやDS-Liteに準拠した通信サービスであっても、固定IPアドレス利用時にはIPIPトンネリング方式となり、つまりはソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」と同じ仕組みになる、ということです。
サービス名に「Transix」「クロスパス」などの名称がついていても、固定IPv4アドレス利用時にはMAP-e/DS-LiteではなくIPIPトンネリングとなります。
つまり、固定IPアドレス利用時は「IPIPトンネリング」
・つまり、「IPv6高速ハイブリッド」はMAP-e/DS-Liteの固定IPv4サービスと同じ仕組み
ソフトバンク光なら標準で「完全なIPv4アドレス」が使える
ソフトバンク光のIPv4 over IPv6通信「IPv6高速ハイブリッド通信」はv6プラス固定IPやクロスパス固定IPと同じ「IPIPトンネリング」方式です。
つまり、ソフトバンク光なら標準で使える「IPv6高速ハイブリッド」により完全なIPv4アドレスを使うことができます。
ポート開放設定やWell-knownポートの利用など、完全なIPv4アドレスによるサービス利用が可能な通信サービスです。
IPv6高速ハイブリッドの仕組み
MAP-eやDS-Liteの通信規格の目的は「IPv4アドレスを節約する」です。
フレッツ光の世界で「MAP-eやDS-Liteなら通信速度が速くなる(遅くならない)」は副産物にすぎません。
しかし、ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」はIPv4アドレスの節約効果はありません。
これは、(おそらく)旧ソフトバンクテレコム(日本テレコム)が日本最大のIPv4アドレスの在庫を持っている(と言われている)ことで実現できる仕組みでしょう。
ソフトバンク光なら完全なIPv4アドレスが使える
ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」通信方式はMAP-e(v6プラスなど)やDS-Lite(Transixなど)とは異なる仕組みであり、IPIPトンネリングプロトコルとして完全なIPv4アドレスが利用可能です。
そのため、MAP-eやDS-Liteではしばしば問題となる「ポート開放ができない」「Well-knownポートが利用できない」「外部(インターネット側)から接続できない」などの問題が発生しません。
IPv6高速ハイブリッド通信の専用ルーターは?
ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」通信方式を利用するためには対応した専用ルーターが必要です。
ソフトバンク光(1ギガ)においては、ソフトバンクがオプション提供する「光BBユニット」が専用ルーターとなります。
また、ソフトバンク光(10ギガ)においては、NTTが提供するホームゲートウェイ「XG-100NE」が専用ルーターとなります。
そして、どちらの専用ルーターでもポート開放/転送設定やDMZ設定が自由に設定可能です。
ソフトバンク光(1ギガ)の料金プランとおすすめオプション
ソフトバンク光(1ギガ)はフレッツ光ネクスト回線を使った通信サービスです。
すでにフレッツ光をご利用の方は「転用・事業者変更」により簡単に乗り換えることができるし、新規の方でもキャンペーンで新規工事費実質無料となります。
そして、標準で完全なIPv4アドレスが使える「IPv6高速ハイブリッド」通信を利用できることで、ポート開放/転送・DMZ設定・Well-knownポート利用が自由自在です。
ソフトバンク光(1ギガ)の料金プラン
ソフトバンク光(1ギガ)の標準料金プランと契約形態は以下のようになっています。
費用・契約項目 | ソフトバンク光(1ギガ) | ||
---|---|---|---|
集合住宅 | 戸建住宅 | ||
初期費用 | 事務手数料 | 3,300円 | |
新規回線工事費 | 0円~26,400円 | ||
月額費用 | 基本料金 | 4,180円/月 | 5,720円/月 |
オプション費用 | 光BBユニット | 513円/月 | |
Wi-Fiマルチパック | 1,089円/月 | ||
ホワイト光電話 | 513円/月 | ||
オプションパック | 550円/月
|
||
契約形態 | 契約期間 | 2年契約・自動更新あり | |
解約違約金 | 4,180円 | 5,720円 |
上記はソフトバンク公式の料金プランですが、ソフトバンクあるあるの注意点があります。
ソフトバンクはキャンペーンが頻繁に変更されることで、申し込み時期によって特に工事費が変動する場合があります。
工事費は実質無料
すでにフレッツ光をご利用の方で「転用・事業者変更」でソフトバンク光を申し込む方は回線工事は不要(工事費不要)ですが、新規の方は最大26,400円の新規工事費が初期費用として発生します。
この新規工事費は24回分割払いでの支払いとなり、毎月の基本料金等の支払額に加算請求されます。
しかし、現在キャンペーンにより工事費割賦金(分割支払い金)と同額が毎月割引されるため、新規工事費実質無料となります。
「IPv6高速ハイブリッド」の専用ルーター「光BBユニット」
「IPv6高速ハイブリッド」通信を利用するためには専用ルーターが必要です。
この専用ルーターとして「光BBユニット(513円/月)」のレンタルが必要となります。
※IPv4/PPPoE通信のみの利用なら市販のルーターでも可能ですが・・
お得な「オプションパック」がおすすめ
ソフトバンク光(1ギガ)を利用する場合にはお得なオプションとして「オプションパック」がおすすめです。
「パック」の内容として、IPv6高速ハイブリッド通信の専用ルーターである「光BBユニット」に加えて「Wi-Fiマルチパック」と「ホワイト光電話」がパックになっています。
「Wi-Fiマルチパック」は専用ルーター「光BBユニット」をWi-Fi親機に変身してくれるオプションです。
また「ホワイト光電話」はソフトバンクが運営するIP固定電話です。
この三つがパックになって月額550円なので、光BBユニットを単独でオプション契約するよりもお得になります(ちょっとだけ高くなりますが)。
「おうち割」適用ならオプションパック必須
ソフトバンクスマホ・ワイモバイルスマホをご利用の方で「おうち割」の適用を希望する場合には「オプションパック(550円/月)」のオプション契約が必須となります。
しかし、「おうち割」適用しない場合であっても光BBユニットの単独レンタル(513円/月)とパックレンタル(550円/月)はあまり金額が変わらず、それでいて光BBユニットがWi-Fi親機として利用できたり、ソフトバンクの公衆無線LANサービスが利用できたり、という点もあるのでオプションパックはお得なパックと言えます。
ソフトバンク光(1ギガ)で完全なIPv4アドレスを使う
「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用することで、完全なIPv4アドレスが利用できポート開放/転送・DMZ設定・Well-knownポートの利用が自由自在になります。
ソフトバンク光のIPv4 over IPV6「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用するための料金プランとおすすめのオプション構成は以下のようになります。
費用・契約項目 | ソフトバンク光(1ギガ) | ||
---|---|---|---|
集合住宅 | 戸建住宅 | ||
初期費用 | 事務手数料 | 3,300円 | |
新規回線工事費 | 0円~26,400円 | ||
月額費用 | 基本料金 | 4,180円/月 | 5,720円/月 |
オプション費用 | オプションパック | 550円/月
|
光BBユニット(オプションパック)は専用ルーター
オプションパックに含まれる「光BBユニット」により「IPv6高速ハイブリッド」通信が利用可能となります。
完全なIPv4アドレスが付与されることで、ポート開放やWell-knownポート利用が自由自在となります。
光BBユニットでは付与されるIPv4アドレスに対して「ポート開放/転送設定」「DMZ設定」が可能です。
Wi-Fiマルチパック
オプションパックに含まれる「Wi-Fiマルチパック」により、光BBユニットをWi-Fiルーター(親機)として利用することができます。
さらにWi-Fiマルチパックにはソフトバンクの公衆無線LANサービスの利用アカウントが1アカウントついてくるので、街中や東海道新幹線車内などでのWi-Fi利用が可能となります。
ホワイト光電話
ホワイト光電話はソフトバンクが運営・提供するIP固定電話サービスです。
固定電話が不要な方もいるかもしれませんが、パック契約することで月額550円に含まれるサービスとなるたね、個別に(パックでない)オプション契約するよりもお得です。
「おうち割」適用もできる
上記のオプションプランにより、「おうち割」の適用も可能となります。
「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用したい方も、「おうち割」の割引を適用してほしい方も、上記のオプションプランで良いでしょう。
ソフトバンク光(10ギガ)の料金プランとおすすめオプション
ソフトバンク光ではフレッツ光クロス回線(10ギガ回線)を使ったサービス「ソフトバンク光(10ギガ)」も提供しています。
お住まいの地域がフレッツ光クロス対応エリア/対応物件であれば、上り/下り最大10GbEもの超高速光回線サービスをご利用になれます。
そして、ソフトバンク光(10ギガ)においても「完全なIPv4アドレス」が半固定で使える「IPv6高速ハイブリッド」通信が利用できます。
ソフトバンク光(10ギガ)の料金プラン
ソフトバンク光(10ギガ)の料金プランは以下のようになります。
※「戸建住宅」「集合住宅」ともに同額となる点はフレッツ光クロスの仕様です。
費用・契約項目 | ソフトバンク光(10ギガ) | ||
---|---|---|---|
戸建住宅 | 集合住宅 | ||
初期費用 | 事務手数料 | 3,300円 | |
初期工事費 | 4,620円~31,680円 ※24回分割払い ※キャンペーンで実質無料 |
||
月額費用 | 基本料金 | 6,380円/月 ※キャンペーンでちょっと安くなる |
|
ホームゲートウェイ レンタル |
550円/月 | ||
おうち割 指定オプション |
513円/月 ※「おうち割」適用時に必要 |
||
契約形態 | 契約期間 | 2年契約 自動更新あり |
|
解約違約金 | 6,380円 |
上記はソフトバンク公式の料金プランですが、ソフトバンクあるあるの注意点があります。
ソフトバンクはキャンペーンが頻繁に変更されることで、申し込み時期によって特に工事費が変動する場合があります。
工事費は実質無料
フレッツ光クロス回線を新規で申し込む方は最大31,680円の新規工事費が初期費用として発生します。
また、現在フレッツ光ネクスト(1ギガ回線)をご利用の方であっても、NTTとしての品目変更となるため新規工事費が発生します。
この新規工事費は24回分割払いでの支払いとなり、毎月の基本料金等の支払額に加算請求されます。
しかし、現在キャンペーンにより工事費割賦金(分割支払い金)と同額が毎月割引されるため、新規工事費実質無料となります。
「IPv6高速ハイブリッド」の専用ルーター「XG-100NE」
「IPv6高速ハイブリッド」通信を利用するためには専用ルーターが必要です。
この専用ルーターとしてNTTホームゲートウェイ「XG-100NE(550円/月)」のレンタルが必要となります。
XG-100NEはフレッツ光クロスの10GbE対応ルーターであると同時に「IPv6高速ハイブリッド通信」対応ルーターでもあります。
ソフトバンク光(10ギガ)利用においてはNTTホームゲートウェイ「XG-100NE」のレンタルは必須と言えます。
お得な「オプションパック」がおすすめ
ソフトバンク光(1ギガ)を利用する場合にはお得なオプションとして「オプションパック」がおすすめです。
「パック」の内容として、IPv6高速ハイブリッド通信の専用ルーターである「光BBユニット」に加えて「Wi-Fiマルチパック」と「ホワイト光電話」がパックになっています。
「Wi-Fiマルチパック」は専用ルーター「光BBユニット」をWi-Fi親機に変身してくれるオプションです。
また「ホワイト光電話」はソフトバンクが運営するIP固定電話です。
この三つがパックになって月額550円なので、光BBユニットを単独でオプション契約するよりもお得になります(ちょっとだけ高くなりますが)。
「おうち割」適用ならオプションパック必須
ソフトバンクスマホ・ワイモバイルスマホをご利用の方で「おうち割」の適用を希望する場合には「オプションパック(550円/月)」のオプション契約が必須となります。
しかし、「おうち割」適用しない場合であっても光BBユニットの単独レンタル(513円/月)とパックレンタル(550円/月)はあまり金額が変わらず、それでいて光BBユニットがWi-Fi親機として利用できたり、ソフトバンクの公衆無線LANサービスが利用できたり、という点もあるのでオプションパックはお得なパックと言えます。
ソフトバンク光(10ギガ)で完全なIPv4アドレスを使う
「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用することで、完全なIPv4アドレスが利用できポート開放/転送・DMZ設定・Well-knownポートの利用が自由自在になります。
ソフトバンク光のIPv4 over IPV6「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用するための料金プランとおすすめのオプション構成は以下のようになります。
費用・契約項目 | ソフトバンク光(10ギガ) | ||
---|---|---|---|
戸建住宅 | 集合住宅 | ||
初期費用 | 事務手数料 | 3,300円 | |
初期工事費 | 4,620円~31,680円 ※24回分割払い ※キャンペーンで実質無料 |
||
月額費用 | 基本料金 | 6,380円/月 ※キャンペーンでちょっと安くなる |
|
ホームゲートウェイ レンタル |
XG-100NE ※550円/月 |
||
おうち割 指定オプション |
513円/月 ※「おうち割」適用時に必要 |
光BBユニット(オプションパック)は専用ルーター
オプションパックに含まれる「光BBユニット」により「IPv6高速ハイブリッド」通信が利用可能となります。
完全なIPv4アドレスが付与されることで、ポート開放やWell-knownポート利用が自由自在となります。
光BBユニットでは付与されるIPv4アドレスに対して「ポート開放/転送設定」「DMZ設定」が可能です。
Wi-Fiマルチパック
オプションパックに含まれる「Wi-Fiマルチパック」により、光BBユニットをWi-Fiルーター(親機)として利用することができます。
さらにWi-Fiマルチパックにはソフトバンクの公衆無線LANサービスの利用アカウントが1アカウントついてくるので、街中や東海道新幹線車内などでのWi-Fi利用が可能となります。
ホワイト光電話
ホワイト光電話はソフトバンクが運営・提供するIP固定電話サービスです。
固定電話が不要な方もいるかもしれませんが、パック契約することで月額550円に含まれるサービスとなるたね、個別に(パックでない)オプション契約するよりもお得です。
「おうち割」適用もできる
上記のオプションプランにより、「おうち割」の適用も可能となります。
「IPv6高速ハイブリッド通信」を利用したい方も、「おうち割」の割引を適用してほしい方も、上記のオプションプランで良いでしょう。
ソフトバンク光のお得なキャンペーン利用
ソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)では公式キャンペーンが頻繁に変更されます。
また、公式(ソフトバンク)以外でも多くの販売代理店がキャンペーン合戦をやっているのでどこで申し込めばいいのか結構面倒です。
公式サイトまたは一次代理店からの申し込み
基本的には「ソフトバンク公式」または「ソフトバンク取扱一次代理店」での申し込みをおすすめします。
光回線の(しつこい)勧誘電話がかかってきたことありませんか?
光回線ではあの手この手で契約者を別契約へ誘導することで利益を上げる電話営業が盛んにおこなわれています。
この電話営業を行っているのは(多くの場合)二次代理店以降の末端の販売代理店です。
これらの業者の間ではお互いの過去の契約者リストを高額で販売しており、そこからの電話営業が行われていると言われています。
つまり、個人情報の漏洩を阻止するためにも光回線等の申し込みは「公式サイト」または「一次代理店」からの申し込みがおすすめです。
一次代理店ならいいのか?
一次代理店とは通信事業者(公式)と直接販売代理店契約を結んでいる事業者を言います。
最近では総務省を中心としての「詐欺勧誘」等の対策も厳しく、通信事業者(公式)では直接契約の取扱店(一次代理店)への監視・指導が義務付けられています。
よって、通信事業者の厳しい管理下にある一次代理店は公式と同等の安心感がある、と言えます。
ソフトバンク光のちょっと複雑な特典条件
ソフトバンク光を申し込む場合には申し込み窓口(公式サイト/代理店サイト)によってキャンペーン特典が異なります。
公式サイトではソフトバンクが直接提供している「公式サイト特典」が提供されます。
そして、代理店サイトからの申し込みではほとんどの代理店において、この「公式サイト特典」に加えて「代理店独自特典」が提供されます。
つまり、お得度で言えば独自特典が上乗せされる分だけ代理店経由での申し込みがお得、となります。
ちょっと複雑な公式サイト特典の適用条件
ソフトバンクが公式で提供している特典はちょっと複雑で、特典の適用条件を理解する必要があります。
一般的に光回線のキャンペーン特典は契約時の申し込み区分「新規」「転用」「事業者変更」という点により区別されます。
「新規」とは現在自宅でフレッツ光回線をご利用でない場合(つまり、新規でフレッツ光回線の工事が必要)です。
「転用」とは現在自宅でフレッツ光回線をNTT東西と契約している場合です(接続サービスは個別にプロバイダーと契約)。
「事業者変更」とは現在自宅でフレッツ光コラボ回線を他社プロバイダーと契約している場合です。
「新規」では新たにフレッツ光回線の引き込み工事が必要、「転用」「事業者変更」では現在ご利用中のフレッツ光回線をそのまま利用(工事不要)ということになります。
さらに「他社からの乗り換え」
ソフトバンク光の公式サイト特典では、この「新規」「転用」「事業者変更」に加えて「新規(他社乗換)」というのがあります。
契約区分としては「新規」(新たにフレッツ光回線工事が必要)なのですが、すでに自宅で他社(フレッツ光回線以外/ソフトバンク系列以外)を使っている、という状況です。
この場合、新たに「新規」でソフトバンク光へ申し込むと同時に、他社回線サービスを解約したという証明書を提出することで「新規(他社乗換)」となり、特典がちょっと上乗せされます。
「新規」「新規(他社乗換)」「転用・事業者変更」で特典が異なる
公式サイト特典は契約時の申し込み区分によって異なります。
申し込み区分とは「新規」「転用」「事業者変更」であり、「新規=新たにフレッツ光回線を申し込む」「転用=現在NTT東西契約でフレッツ光回線利用中」「事業者変更=他社フレッツ光コラボを利用中」ということになります。
つまり、現在自宅・自室でフレッツ光回線を使っていますか?という状態に応じて決まる区分です。
さらに「新規(他社乗換)」がある
契約区分に加えて、ソフトバンク光の特典適用条件では現在自宅ではフレッツ光回線を使っていない(つまり「新規」)場合でも、さらに「新規」と「新規(他社乗換)」に分かれます。
「新規(他社乗換)」とは「現在フレッツ光回線を使っていない」に加えて「他社(フレッツ光以外)の通信サービスを使っている」という状況です。
たとえば、「auひかり」「NURO光」とかホームルーターサービスの「WiMAX」「home5G」などからの乗り換えが該当します。
契約の仕組み的には新たにフレッツ光回線の工事が必要なので「新規」となりますが、加えて「他社回線からの乗り換え」であれば特典がちょっと優遇されます。
一方で、「乗換」を証明するための「他社回線解約の事実」や「他社回線の解約にかかる費用」などの証明書類(請求書等)をソフトバンクへ提出する必要があります。
新規 | – | 現在自宅でフレッツ光回線をご利用でない場合 ※回線/接続サービス契約を新たにソフトバンク光とする |
---|---|---|
新規 | 他社乗換 | 現在自宅でフレッツ光回線をご利用でない場合 ※回線/接続サービス契約を新たにソフトバンク光とするかつ、他社回線サービスをご利用中 ※他社回線サービスを解約する(証明書類提出) |
転用 | 現在自宅でフレッツ光回線をNTT東西契約でご利用中 ※回線契約をソフトバンク光へ切り替える |
|
事業者変更 | 現在自宅でフレッツ光コラボ回線をご利用中 ※回線/接続サービス契約をソフトバンク光へ切り替える |
ソフトバンク光の公式サイト特典
ソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)を一番安心して申し込めるのはソフトバンク公式サイトです。
一般的には公式サイトよりも代理店経由で申し込む方が各種特典の面からお得になりますが、ソフトバンク光は公式サイトからの申し込みでもかなり特典が充実しています。
そして公式サイトのキャンペーン特典は多くの場合は一次代理店からの申し込みでも適用されます。
よって、どこから申し込む場合でもソフトバンク公式サイトのキャンペーン特典はその内容を押さえておく必要があります。
公式サイトのキャンペーン特典
ソフトバンク光の公式サイトキャンペーンは非常に多岐にわたりますが、基本的な申し込みに対してお得になるキャンペーンをご紹介します。
公式サイトキャンペーンの注意点として、特典は「新規契約」と「転用・事業者変更契約」で異なる、という点に注意してください。
公式特典① 新規工事費の特典
ソフトバンク光の新規回線工事費を実質(ほぼ)無料にしてくれるキャンペーン特典です。
1ギガと10ギガでキャンペーン名称は異なりますが、要するに新規申し込み時に必要となる回線工事費が「無料になる」「安くなる」という特典です。
ソフトバンク光の「1ギガ」「10ギガ」で少し特典の仕組みが違い、特典金額および特典の仕組みは以下のようになります。
契約プラン | 新規工事費 | 工事費無料の仕組み |
---|---|---|
ソフトバンク光 (1ギガ) |
最大31,680円 ※税抜き28,800円 ※24回分割払い |
毎月の工事費割賦金と同額を割引 |
ソフトバンク光 (10ギガ) |
最大31,680円 ※税抜き28,800円 ※24回分割払い |
28,800円をキャッシュバック ※よって消費税相当のみ自己負担 |
ソフトバンク光(1ギガ)の場合
ソフトバンク光(1ギガ)の場合には毎月の工事費割賦金と同額が割引される仕組みにより実質工事費無料となります。
仕組みは非常にシンプルなので、ソフトバンク光を使い続ける限り24か月間で支払い完了・全額割引(無料)となります。
特典の対象者
この工事費実質無料特典の対象者は「新規」「新規(他社乗換)」での契約者であり、「転用・事業者変更」の契約者へは適用されません。
※つまり契約区分が「新規」の方が対象
「転用・事業者変更」の場合は基本的に現在ご利用のフレッツ光回線をソフトバンク光へ転用するため工事は不要(工事費は発生しない)です。
また、「転用・事業者変更」であっても転居やNTT回線の品目変更がある場合には新規工事費が必要ですが、この場合は本特典は適用されない点に注意してください。
ソフトバンク光(10ギガ)の場合
一方でソフトバンク光(10ギガ)の場合には工事費の税抜き金額相当をキャッシュバックという仕組みであり、消費税相当は自己負担となります。
特典の対象者
この工事費実質無料特典の対象者は「新規」「新規(他社乗換)」「転用・事業者変更」の契約者へ適用されます。
※つまり基本的にすべての契約者
ソフトバンク光(10ギガ)はフレッツ光クロス回線を使ったコラボサービスなので、利用にはフレッツ光クロス回線の回線工事が必要です。
この点において、すでにフレッツ光ネクスト(1ギガ回線)をご利用の方が「転用・事業者変更」でソフトバンク光(10ギガ)へ乗り換える場合でも、必ずフレッツ光クロス回線工事が発生します(品目変更)。
そして、ソフトバンク光(10ギガ)の工事費無料キャンペーンでは、「新規」「新規(他社乗換)」だけでなく「転用・事業者変更(による品目変更)」までも特典対象となります。
公式特典② 月額料金の大幅割引
利用開始から6か月間の月額基本料金が大幅に割引されます。
対象はソフトバンク光(1ギガ)およびソフトバンク光(10ギガ)で、割引は以下のようになります。
申込サービス | 割引額(月額) ※6か月間 |
割引後月額料金 | ||
---|---|---|---|---|
ソフトバンク光 1ギガ |
戸建て住宅 | 他社乗換 転用 事業者変更 ※1)「新規」対象外 |
4,740円/月 ※6か月間 |
5,720円/月 ⇒ 980円/月 |
集合住宅 | 他社乗換 転用 事業者変更 ※1)「新規」対象外 |
3,200円/月 ※6か月間 |
5,720円/月 ⇒ 980円/月 |
|
ソフトバンク光 10ギガ |
戸建て住宅 集合住宅 |
新規 他社乗換 転用 事業者変更 |
6,430円/月 ※6か月間 |
6,930円/月 ⇒ 500円/月 |
最初の6か月間限定ですがかなりインパクトのある割引特典になっています。
※1)「新規」での申し込みに注意
1ギガ回線での月額料金割引では「新規」が対象外となり、一方で「他社からの乗り換え」は割引対象となります。
「新規」とは申し込み時の申し込み区分(新規・転用・事業者変更)が「新規」の場合をいいます。
この場合は特典として「工事費実質無料」特典が適用されるので、「月額割引は勘弁してね」ということなのでしょう。
一方で申し込み区分が「新規」であっても、他社回線サービスからの乗り換えであり、かつ申し込み後に他社回線の解約証明や解約時の費用の証明を書類提出できる場合には「新規」かつ「他社乗り換え」となり、月額料金割引の対象となります(工事費も実質無料になります)。
よって「新規」申し込みであっても、他社回線から乗り換える場合にはできるだけ(多少面倒でも)解約の証明書類を提出すると月額料金がかなり安くなります。
「他社乗換」の「他社」とは?
ここで「他社回線」とは「フレッツ光回線以外」「ソフトバンク系列の回線サービス以外」を言います。
たとえば「auひかり」「NURO光」「その他電力系光回線」などや、WiMAXやNTTドコモhome5Gなどのホームルーターサービスが「他社回線」となります。
公式特典③ 他社乗り換えの違約金を負担してくれる
ソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)へ乗り換える場合において、現在ご利用の通信サービスを解約する場合に解約費用が発生した場合、10万円を上限に解約費用を全額負担してくれます。
解約費用の証明書類提出などの適用条件がありますが、モバイルルーターなどの端末残債も42,000円上限で残債補填もしてくれるので、WiMAXやNTTドコモのhome5Gなどからの乗り換えで残債がある方にも魅力ある特典となっています。
本特典の対象はソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)ともに「転用・事業者変更」の方となります。
公式サイト特典の魅力
初期費用として高額な「初期工事費が実質無料」、「最大6か月間の月額基本料金大幅割引」そして「他社解約費用の補填」とてんこ盛りの特典が公式サイト特典の魅力です。
そして、多くの場合これら公式サイト特典は代理店からの申し込みに対しても同じ特典が適用されるのも非常に魅力です。
さらに代理店経由の申し込みなら公式サイト特典に高額キャッシュバックがついてくる、という感じです。
オススメ窓口① ほとんど公式の「Yahoo!BB」
ソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)の申し込み窓口として一番おすすめなのが「Yahoo!BB」です。
会社が別なので「ソフトバンク取次代理店」としての立ち位置となりますが、お分かりの通り、Yahoo!BB自体がソフトバンクグループでありかつソフトバンク光の運営実態でもあります。
もはや公式サイトと同じ、と言ってよいでしょう。
Yahoo!BBのキャンペーンの特徴
Yahoo!BBからソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)を申し込んだ場合の特典として、「公式サイト特典」と「Yahoo!BB独自キャッシュバック(25,000円)」となります。
つまり、公式サイトから申し込んだ場合と同等の特典に加えて、さらに25,000円のキャッシュバックがついてくる、という特典です。
キャッシュバックの適用条件は?
25,000円キャッシュバックの適用にはちょっと条件があります。
まず、Yahoo!BB公式サイトからソフトバンク光(1ギガ/10ギガ)の申し込みを行います。
そして、申し込んだ月を含めて3か月以内での回線開通が第一条件となります。
このため、3月や9月などの回線サービス繁忙期での申し込みなど、工事待ちなどで開通まで時間がかかる場合は三か月以内に回線開通できないリスクがあります。
※できれば3月前後、9月前後での申し込みは避けた方が良いでしょう。
キャッシュバックはどうやってもらえる?
キャッシュバック適用条件が満たされると、お申込みの五か月後に25,000円の普通為替郵便が届きます。
この普通為替郵便と印鑑(認印で可)を持って郵便局へ行き、現金25,000円と換金する、という手順になります。
Yahoo!BBのキャンペーン全体像
以上、Yahoo!BBから申し込んだ場合のキャンペーン特典をまとめると、以下のようになります。
Yahoo!BB 独自特典 |
キャッシュバック | 25,000円キャッシュバック 1ギガ 10ギガ 新規 他社乗換 転用・事業者変更 |
---|---|---|
公式サイト 特典 |
工事費特典 | ・工事費実質無料 1ギガ 新規 他社乗換 ・28,000円キャッシュバック 10ギガ 新規 他社乗換 転用・事業者変更 |
月額料金 割引 |
6か月間の月額料金を大幅割引 ・6,430円/月 × 6か月割引 10ギガ 新規 転用・事業者変更 ・3,200円(集合)/4,740円(戸建) × 6か月間割引 1ギガ 他社乗換 ・1,650円/月 × 6か月間割引 1ギガ 転用・事業者変更 |
|
他社乗換 違約金負担 |
他社回線サービスの解約費用を補填 1ギガ 10ギガ 他社乗換 ・上限100,000円まで (端末残債等は42,000円上限) ※別途解約の証明・費用の証明の書類提出が必要 |
申し込み時の区分は「新規」ですが、その後(申し込み後)に他社回線の解約証明・解約費用の証明を書類提出された場合に「他社乗換」の特典が適用されます。
オススメ窓口② 高額キャッシュバック「株式会社NEXT」
Yahoo!BBより「ちょっとキャッシュバックがたくさんもらえる(かもしれない)」のがソフトバンク光の一次代理店「株式会社NEXT」です。
株式会社NEXTはソフトバンク正規代理店(一次代理店)として、ソフトバンクから多くの表彰を受けている「いわゆる、優良代理店」であり、キャンペーンへのキャッシュバック還元も積極的です。
株式会社NEXTもYahoo!BBと同様に「公式サイト特典はそのままもらえる」に加えて、NEXT独自の「キャッシュバック特典(特典A)」または「Nintendo Switchを1円で購入する権利(特典B)」のどちらかを選ぶことができます。
そして、特典Aのキャッシュバックも「最大37,000円」とYahoo!BBよりも高額に設定されています。
選べるキャンペーン「特典A」と「特典B」
株式会社NEXTの代理店独自特典は「特典A」と「特典B」のどちらかお好きな方を選べる「選べる特典」になっています。
「特典A」は最大37,000円のキャッシュバック特典です。
「特典B」はNintendo Switchが1円で買える!という特典です。
どちらでもお好きな方を選ぶことができます。
特典A 最大37,000円キャッシュバック
「選べる特典」の特典Aは「最大37,000円キャッシュバック」ですが、この「最大」に注意が必要です。
キャッシュバック金額は「新規」「転用・事業者変更」で異なり、以下のようになります。
「新規」契約の場合 | 37,000円キャッシュバック ※「戸建住宅」「集合住宅」同額 |
---|---|
「転用」「事業者変更」契約の場合 | 15,000円キャッシュバック ※「戸建住宅」「集合住宅」同額 |
このように「新規なら37,000円」「転用・事業者変更なら15,000円」でのキャッシュバックとなります。
株式会社NEXTのキャッシュバックは早い
株式会社NEXTのキャンペーンで提供されるキャッシュバックは「振り込みが早い」という特徴があります。
通常、キャッシュバックをもらえる時期は利用開始(光回線の開通)から相当月数の経過後にうけとることができます。
株式会社NEXTのキャッシュバックは「最速で利用開始(開通)月の翌月末に振り込み」という受取時期の早さが特徴です。
ここで「最速」が気になるところですが、通常は利用者が開通した事実はソフトバンクから代理店へ連絡が行き、この連絡受取時期の翌月末が最速ということになります。
この「ソフトバンクから代理店への開通の連絡」は毎月一回の連絡となっているため、開通のタイミングによっては代理店への連絡が一か月遅れる、ということが起こります。
つまり「最速、開通の翌月末」「または(連絡遅れにより)開通の翌々月末」となります。
株式会社NEXTのキャッシュバックはもらい忘れがない
株式会社NEXTのキャッシュバックのもう一つの特徴は「キャッシュバックのもらい忘れがない」という点です。
一般的にキャッシュバックを受け取るには代理店の指定の時期に指定の方法による「キャッシュバック申請手続き」が必要ですが、この手続きを忘れることによるキャッシュバックもらい忘れが多く発生してしまいます。
株式会社NEXTではサイトからの光回線サービス申し込み後の「契約意思の確認電話」にてキャッシュバックの振込先口座の確認が行われます。
つまり、NEXTのサイトから申し込んで電話対応するだけでキャッシュバック手続きが完了、キャッシュバックのもらい忘れがないということになります。
このように「手続き忘れによるキャッシュバックのもらい忘れがない」という点は株式会社NEXTのキャッシュバックの大きな特徴になっています。
キャッシュバックの適用条件は?
株式会社NEXTのキャッシュバック特典には適用条件があります。
株式会社NEXTのウェブサイトからの申し込み後、六か月以内にソフトバンク光の利用開始(開通)が条件となります。
一般的に光回線を新規で申し込む場合にはフレッツ光回線の引き込み工事が行われ、繁忙期(3月/9月)での申し込みでは工事までの待ち期間が相当期間となります。
ただし、繁忙期においてもよほどの問題がない限り、六か月以内の開通はできるでしょう。
特典B Nintendo Switchが1円で購入できる
「選べる特典」の特典Bは「Nintendo Switchが1円で買える!」です。
標準価格32,978円(税込み)が販売価格1円の32,977円割引で購入できる権利、ということになります。
「特典B」はソフトバンク光の開通月の翌月末をめどに発送されるのが基本となっており、この時に代金引換として1円を支払うという仕組みです。
※現在、Switchの製造遅れにより発送が遅くなっているようです。
キャッシュバックよりもNintendo Switchが欲しい!という方向けの特典です。
公式サイト特典もそのまま適用
株式会社NEXTの代理店独自特典は「最大37,000円キャッシュバック」または「Nintendo Switchが1円で買える」の選べる特典となっています。
さらに、ソフトバンク光の公式サイトで提供される特典もそのまま適用されます。
NEXTのキャンペーン全体像
以上、株式会社NEXTから申し込んだ場合のキャンペーン特典をまとめると、以下のようになります。
NEXT 独自特典 |
特典A | キャッシュバック特典 ・37,000円 1ギガ 10ギガ 新規 他社乗換 ・15,000円 1ギガ 10ギガ 転用・事業者変更 |
---|---|---|
特典B | Nintendo Switchが1円で買える! 1ギガ 10ギガ 新規 他社乗換 転用・事業者変更 |
|
公式サイト 特典 |
工事費特典 | ・工事費実質無料 1ギガ 新規 他社乗換 ・28,000円キャッシュバック 10ギガ 新規 他社乗換 転用・事業者変更 |
月額料金 割引 |
6か月間の月額料金を大幅割引 ・6,430円/月 × 6か月割引 10ギガ 新規 転用・事業者変更 ・3,200円(集合)/4,740円(戸建) × 6か月間割引 1ギガ 他社乗換 ・1,650円/月 × 6か月間割引 1ギガ 転用・事業者変更 |
|
他社乗換 違約金負担 |
他社回線サービスの解約費用を補填 1ギガ 10ギガ 他社乗換 ・上限100,000円まで (端末残債等は42,000円上限) ※別途解約の証明・費用の証明の書類提出が必要 |
申し込み時の区分は「新規」ですが、その後(申し込み後)に他社回線の解約証明・解約費用の証明を書類提出された場合に「他社乗換」の特典が適用されます。
Yahoo!BB vs NEXT どちらがお得?
一次代理店であるYahoo!BBとNEXTの特典を比較してみます。
どちらの特典も「公式サイト特典と代理店独自特典」の適用となるため、どちらがお得か?については「代理店独自特典」の比較となります。
両社の独自特典は以下のようになります。
Yahoo!BB 独自キャンペーン |
25,000円キャッシュバック | |
---|---|---|
株式会社NEXT | Nintendo Switch 1円販売 |
Switchが1円 |
または 最大37,000円キャッシュバック |
|
キャッシュバック金額の比較
キャッシュバックの金額において「Yahoo!BBとNEXTのどちらがお得?」は以下のようになります。
- Switchが1円で買いたいならNEXT
- 「新規」契約ならNEXT
- 「転用・事業者変更」ならYahoo!BB
株式会社NEXTのキャッシュバックは「新規なら37,000円」「転用・事業者変更なら15,000円」となっており、転用・事業者変更の場合はYahoo!BBの一律25,000円の方がお得になります。
キャッシュバック適用条件にも注意
キャッシュバック金額だけを見ると「新規なら株式会社NEXT(37,000円)」「転用・事業者変更ならYahoo!BB(25,000円)」となります。
一方で両者のキャッシュバック適用条件を見ると「株式会社NEXTは申し込みから六か月以内に開通(利用開始)」に対して「Yahoo!BBは申し込みから三か月以内に開通(利用開始)」と、利用開始までの期間が短い点にも注意です。
「転用・事業者変更」なら回線工事不要なので申し込みから開通までの期間は短いのでどちらでも問題ないと言えます。
ただし「新規」で回線工事が必要な場合、回線工事の繁忙期(3月/9月)には注意が必要ですね。
この点においても、回線工事が必要な「新規」の場合には株式会社NEXTからの申し込みが安心だと言えます。
まとめ、意外に使えるソフトバンク光
フレッツ光の世界ではすでにIPv4 over IPv6通信方式が主流となりました。
MAP-eやDS-Liteなど、世界中で枯渇しているIPv4アドレスを節約する仕組みが必要だからです。
そして、フレッツ光以外でもNURO光がMAP-e方式への移行が開始されました。
必要な人だけが「固定IPv4アドレス」を使う
MAP-eやDS-Liteなどの通信方式は1個のIPv4アドレスを複数人(契約者)で共有することで、「IPv4アドレスを節約する」ことができる仕組みです。
これにより、世界中で枯渇しているIPv4アドレスを節約しながらも通信サービスの提供を継続することができます。
一方で、MAP-eやDS-Liteでは1個のIPv4アドレスを複数人(契約者)で共有する仕組みであることから、「ポート開放が自由にできない」「Well-knownポートが利用できない」などの不都合があります。
この問題を解決できる仕組みは「固定IPv4アドレス」を使うことです。
MAP-eやDS-Liteの通信基盤上で完全なIPv4アドレスを使うことで、従来通りの「完全にポート開放ができる」「Well-knownポートも使える」という通信環境が手に入ります。
ソフトバンク光なら事実上「固定IPv4アドレス」が使える
ソフトバンク光の高速通信方式「IPv4高速ハイブリッド」通信はMAP-eでもDS-Liteでもない、「IPIPトンネリングプロトコル」による通信方式です。
この「IPIPトンネリング」は「v6プラス固定IP」や「クロスパス固定IP」などの通信サービスと同じ通信規格に基づいて開発されています。
つまり、ソフトバンク光「IPv6高速ハイブリッド」通信方式ならv6プラス固定IPやクロスパス固定IPなどのIPv4固定IPアドレスとほぼ同じ仕組みで完全なIPv4アドレスを利用できる仕組みです。